第12話閑話2

 この密会から数十日後、呂望 《リョボウ》は予てより待ち望んでいた西岐サイキの王-姫昌キショウに会うこととなる。


 彼は年の頃50代後半に見えたらしいが、実際はどうだったか覚えておらぬとのことだ。


 そして、姫昌キショウに正式に場内へ招かれ、軍師を任された呂望リョボウは、仙界や西岐サイキの近くで集めた情報を元に、様々な策を生み出しては、戦などに役立てたのである。


 こうした生活が2年程続いたある日、ようやくわし-呂尚ロショウに出会うこととなるわけだが。


 なぬ?


 とても有名なひとコマが、全く出てきておらぬとな?


 それでは歴史が変わってしまうと……


 案ずるでない!


 そこはこれから出てくるから、もう少し首を長くして待っておれ。


 では、そろそろ懐かしい話の続きを始めるとしようか。

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