デビルとビクトリア・後
日常茶飯12
動揺を鎮めるようにパンッと手を叩き、明るい声を出す
「あんな、時間あればでええんやけど、このあとドライブでもせんかなって。せっかく車貸してもろたし」
「あ、アレ借りてたんだ。誰に?」
「え?わからん」
首を
ビクトリアピークでの夜景鑑賞を提案する
ロープウェイの駅を横目に、観光地からは外れた場所でエンジンを切る。車を降りて街を見下ろすと、辺り一面に煌めく100万ドルの夜景。綺麗だねとの
「景色よりも、何百倍もきっ…綺麗やから…
しどろもどろ過ぎる。けれどどうにか、違うここで終わりじゃない、まだメインイベントがある、勇気出せ、むしろ勇気が来い!!
「そんでな!!これ
声デカぁ自分。
なかば叫びながら
「んっと、映画の主演、おめでとう。ホンマはもっとええもんプレゼントしたかってんけど…レストランやって
「ありがとう…わざわざ用意してくれて…」
そう言って髪飾りに視線を落とす
「俺がプレゼントしたかってん。でも、今はこんなんやけど、もっとええ男んなるから」
視線は逸らさない。キチンと真っ直ぐに。
「やから、良ければ、待ってて、ほしい」
途切れ途切れに完遂。これでもかというくらい顔面を赤くして固まる
「つけてくれる?」
「あっ、はい!!」
変に敬語で対応する
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「で?そんだけ?」
「そんだけですが、何か?」
【宵城】最上階。
仕事ついでの雑談中、プァッとパイプの煙を吐いて眉根を寄せる
「痛いっちゅうねん!!」
「励ましてやってんだろが」
「手荒やねんて毎度毎度!!」
「めでてぇな饅頭。ほら、用事終わったんだから全員とっとと帰れ」
「1ミリも興味あらへんなホンマ…あ、あの中華のお店
「あ、そう?じゃあ今度みんなで行こうか」
「
「今日がいいの?電話してみる?」
「はぁ?んだよ、年代物の老酒あんのかよ」
「
じゃあ
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