艇仔粥と九龍散歩・後
日常茶飯2
「ジジィが送って来てな。キャストにはもう配ったから残りは持ってけよ」
ジジィとは香港に居る元【酔蝶】のオーナーの事で、孤児院で祝日などに配布するお菓子を購入した際にこうして
いくらか雑談を交わし、
【東風】の扉を開けるやいなや良い匂いが鼻をくすぐる。
「おかえり、ご飯屋さんどうだった?」
「美味しかった。
台所から響く
本日の料理は余り物食材のごった煮生滾粥。お粥三昧の1日、これはこれで贅沢。テレビを観賞しながら食卓を囲んでいたら画面に
粥をペロッと平らげて満足気な
「
「えっ、
途端に焦る
「忘れてた、
言い終わるより先にバンッと入口のドアが開く音がして、飛んできた物体が
下駄だ。
「金」
「無いです」
端的に要求する
「テメェが勝ったか負けたかは関係ねぇな」
ドスのきいた声で吐き捨てる
モシャモシャと
シャワーと歯磨きしなきゃな、でも眠いな、仮眠してからでいいかな、寝たら起きない気もするな…ベッドに倒れ込んでうつらうつらと考える。
明日は
部屋を抜ける
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