仲間と昇格・前
旧雨今雨13
降ってきた人影は下にいたチンピラに着地。ガラス片を被ってオタオタしている隣の1人も蹴り倒し、一瞬で
「お待たせ、ガラス当たった?」
声の主はもちろん、
「
「努力はしたんですけどね」
遠い目をする
「チッ…仲間か…」
「え?仲間じゃないよ」
即答。
しかし、
「家族」
その返事が
ナイフを躱しコンマ数秒で男の眼前に迫った
その男を盾にして別の1人の斬撃を防御、盾を向こう側へ押しやると斬撃を繰り出した男は下敷きになって尻もちをつく。続けざまに背後から襲ってきた敵に足払いをかけ転倒させると喉元を踏み抜いた。
下敷きになった男が這い出てこようとした所に側頭部への右ローキック、2発目も叩き込むと男は沈黙。
ついで正面から斬りかかってくる男の刃物をバク転で回避しがてら、爪先で顎を蹴り上げる。そいつが崩れ落ちるよりも早く
ふと気配を感じた
「え、すご」
「ブルマスターなんで」
驚く
けどそういえば
考え込む
残りは1人。男がめちゃくちゃに振り回すナイフの隙間をぬって鋭いハイキックをきめると、もうその場に立っている人間は
淡々とした動きが怖い…
「帰るよ、
仕事を終えた
「え、泣いてるの?
「折れてない…治った…」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
九龍灣を出て半時間ばかり進んだところで
「エンジントラブルみてぇだ。先に行っててくれ、航路はわかった。すぐに追い付く」
それから10分足らず。悠々と南シナ海を往く
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