飴と告白
枯樹生華2
「
約束通りやって来た
「ごめん。でもお土産あるよ」
「え、なぁに?」
「
「うわぁ、綺麗!
「うん。
「
早々に変人認定されていた。昨日の話の内容のせいだろう。
2人で木陰のベンチに腰掛け、口の中で飴を転がしつつ晴れ渡る空と九龍の海を眺める。
「
「そっか。じゃあ良かった」
「あと、あなたのお友達の話も!まだ
「沢山ってほどでもないけど。みんなよく
「【東風】だっけ?」
「そう。今度
なんなら飴をくれたものの
飴の瓶をカラコロと振りながら聞いていた
「その中にアンバーって人いる?」
「アンバー?いないけど」
「そっか。
今、この飴の色を見てて思い出したの。琥珀ってアンバーっていうのよ?と自慢気に知識を披露する
「
「
感心する
「他には他には?何のお話してくれるの?」
「名前も
「うん。ピッタリ」
ここでもやっぱり
「
「んーん、口が悪いだけで優しいよ」
しかし、こうやって話してみるのも面白いなと
「なんか不思議」
「え?なにが?」
唐突な
「
「そうなの?よくわからないけど…ならよかった。どういたしまして」
ペコリと頭を下げる
微笑ましいやり取り。
それからまた日が暮れるまで話をして、暗くなる前に
次の日も、その次の日も。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「
半月ほど過ぎた頃。
お決まりのベンチに座りお菓子をつまむ
なにか抱えたプロジェクトが一段落するまでとか、そういった意味だろうか?
その質問に、このお茶会を切り上げたいのかと心配になったらしい
「
「え?全然。俺どっちみちいつも外で甘い物食べてるし、仲間が増えて嬉しい」
「ほんと?なら良かったけど…」
「どうしたの?」
「……
「んー、そうなんじゃない?」
曖昧な返答の仕方が良くなかったのかと思い、仲良しだよと
けれど問題はそこではないようだ。仲良しだよね…と噛みしめるように呟く
あれ、仲良しが逆に嫌なのかな?なんて答えたら良かったんだ?俺何かしたかな?
そんな疑問が
「
予想外の台詞に
けれど
「どうして?」
言いづらそうにしている
「
───────みんな死んじゃうの」
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