星付きと血だるま
青松落色2
「なんだこれ」
「
「あいつ居たの?」
居ないって言って居ないって言って、という
「居た」
よぎっただけだった。
酒
いくらツケているのか知らないが、この酒瓶と煙草で利子くらいにはなったのだろうか。
「
「
「あっそうなの?じゃあ3人で行くか」
「3人?」
話によると、
「でも俺あんまりお金持ってきて無いよ」
「
ポケットから取りだした財布を振る
「いいよ俺が出すから」
酒代は俺が全部払ってやるよと
この2人はよく皆にご飯を
その
ちなみに‘皆’のうちに
「
「
「俺は酒ありゃぁいいんだよ、年代物の老酒があるみてぇだから。まぁ話のネタに
会話をしながら車窓の外に流れる景色を眺める。
【宵城】から目当てのレストランまでは徒歩で行くとなると相当な時間がかかってしまう。区画が全く違うからだ。
歩きなんてダリぃよと
そのまま街の外側をグルっと回る。九龍内を通る道は狭すぎて階段も多く、車が入れない路地が大半を占めている為だ。
車ではないにしろ、
それほど内部が入り組んでいる九龍城、‘魔窟’と称されるのも頷ける。
しばらく
さすが富裕層地域、景観が整っている。道も拓けているし照明設備もしっかりしており、全体的に明るく安全そうだ。
噂の
体感ではそれほど注文していなかったが、運ばれてきた会計は結構な額。これが星付きの
「ありがとう、おいしかった」
店を出て
「
「気にしなくてい…」
「いいんだよ!
割って入ってきた
「けど大差なかっただろ、正味」
「大酒飲みの
「ぁんだコラ
「利きスイーツならする」
「いやどうやるんだよそれ
軽口を叩き合い、帰りも
3人でそちらへ視線を向けると、ちょうど、中から血まみれの人間が転がり出てきたところだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます