第43話 春陽の回想
15年前―――
昔は家族ぐるみの付き合いだった。
そう、萌衣が5歳の時までは、、、、
当時、
見るのが幸せだと感じていた。
『かけるくん、次、ブランコしよ』
『いいよ。めいちゃん、ぼくが おしてあげる』
幼い笑顔に親達は癒されていた。
長い長い月日を同じ時間だけ過ごしてきた4人はそれぞれ色んな想いを抱え、
本当に好きだった人と一緒になれなくても、今こうして4人は同じ時間を共有
している。
この世に遺伝子を残し、そして繋がっている。
そして、ここにも小さな恋が生まれていたのだ、、、、
萌衣も翔流も互いに恋をしていた、、、、
そう、、、初恋だったーーーーー。
だけど、その恋は互いに想いを伝えることなく終わりを迎えた。
突然、
大きなプロジェクトが決まり、海外へホテルを建設することになったからだ。
その頃から
『サヨナラ』を言うことも『好き』だって言うこともできないまま翔流と萌衣は
それっきり会うこともなく月日だけが流れていったのだったーーーーー。
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