五話 悪女本名で活動を始める
俺は自室の部屋で再び、Vtuberの神様PIGOOと対面していた。
俺が呼び出した形だ。
「PIGOO」
「う~ん、よんだっぴ?」
「相談があるんだが…」
「あんたが考えたVtuberのデザインってほぼ見た目、俺の二次元化だろ…?それでデビューした後、悩んだが…今後、Vtuberとしてだけじゃなく、実写での活動もやっていきたいんだが、名前が海空マモルってのは違和感があってな
」
「元の名前って屑霧レーナのこと?サンライブ所属の時の名前と一緒にするってことっぴ?」
「あぁ…だが、この女の本名が屑霧レーナでいこうと思う
いくら事務所にライバーとして契約したからって
本名で活動しちゃいけないってことはないはずだ」
「まぁーそうだねぇー
君の頃の契約書だと事務所離脱後に
モデルの権利については、記載してたけど
活動名に関する制約は無かったねっぴ」
テレビの芸能界だと、本名でデビューした子が、事務所を退所する際、本名で活動できなくなった話とかは有名だが、Vtuberの事務所はあの頃はまだ黎明期だったということもあり、なおかつ本名デビューというのがかなり珍しいケースだったので、それを禁止する契約が加えられていなかったのだ。
ちなみに、これは自室を漁っていた際に再デビューするにあたって、
サンライブとの契約書を発見して、確認したので間違いない。
「だが、一応仁義として、箱に所属してたときの知名度をつかってしまう事に対する世間の反応もあるだろう?だから、サンライブ社長のあんたにはそれを許可して貰いたいんだ」
「…んーまぁしかたないっぴ、サンライブの方には話を通してあげるっぴ」
「よし!じゃあ、早速ご報告動画を上げるぞ!」
悪女、謝罪配信する
【ご報告があります】
「みなさん、いつも配信を見に来てくれてありがとうございます
実はこの度皆さんに重大な報告があります
私は以前、とある事務所でVtuberとして活動していた際、
決して許されない悪事をたくさん行いました。
これから新しくVtuberとして活動していくにあたって私の本名である屑霧レーナとして活動していくことにしました。これはサンライブの方にも許可をいただきました。ご迷惑をおかけしたにも関わらず寛大な対応をしていただきありがとうございます
これからは心を入れ替えて、活動していきますので
どうぞよろしくおねがいします!」
最後に土下座して、額を地面にこすりつけて、配信を終了した。
この動画により再生回数は1日で200万再生、
ようつべの急上昇1位を獲得し、登録者が10万人増加した。
だが、コメント欄は大炎上して、低評価は20万。
圧倒的に賛否の否が多い状態であらためて再スタートを切ることになった。
そして、ここまではあくまで俺の長所を活かすための下準備にすぎない。
次はあそこに行くぞ!
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