091 岡目八目
「戦況はどうか」
司令室に司令官が現れ、室内に緊張した空気が満ちる。
「一進一退、膠着状態で、いま一つ決め手に欠けますな」
参謀が付け加える。
「ふむ…」
立派な顎髭を撫でつけながら、司令官は思案顔になる。
「しかし、星系外からの侵略者である我らを放置したまま領土争いとは、理解出来ん」
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