29 世界情勢と目的地
「まずは基本のおさらいと行こうかの。アー坊は先代魔王の時代の事は知っておるか?」
「とんでもなく酷い時代だったとは聞いてる」
先代魔王の時代。
それは、ここ数百年で人類が最も追い詰められたと言われる時代だ。
と言っても、先代魔王が討ち取られたのは、俺達が生まれるよりも前の話。
その酷さを実際に目にした事はない。
だが、人伝に聞いた事は結構ある。
何せ、俺達の故郷の村なんかは、先代魔王との戦争で身寄りを失った人達が集まって作った開拓村だ。
親父や母さんはその戦争で両親、つまり俺の爺さん婆さんに当たる人達を亡くしてるし、それはステラのお父さんや他の村人達も同じ。
たまに昔を懐かしんで当時の話をしてた。
それに夢の中の俺が辿った旅路の中にも、そういう場所は山程あったのだ。
修行最優先だったから大して興味のなかった話とはいえ、そんな場所を多く訪れてれば、ある程度の知識は嫌でも耳に入ってくる。
「そうか。では先代魔王が討たれたのは何年前かわかるか?」
「確か……25年前くらいだったか?」
「その通りじゃ。先代勇者が命と引き換えに先代魔王を討ったのは、
そして、当代魔王が魔界の門を潜って現れたのは15年前。
つまり、人類は僅か10年しか復興の時間を得られなかったという事になる」
ああ、話の本題が見えてきたな。
「何人もの勇者と渡り合い、逃げ仰せ、実に90年に渡って人々を脅かし続けた先代魔王。
その戦いの爪跡は未だに癒えておらぬ。
民の疲弊は10年の復興によってある程度マシにはなったが、最も問題なのは兵の不足じゃ。
特に加護を持つ英雄と聖戦士の不足。これは致命的と言えるじゃろう。
人類は今、ここ数百年で最悪の戦力枯渇状態で魔王軍と戦っておるのじゃ」
「……そうだな」
俺はエル婆の説明に神妙に頷いた。
そのくらいなら知ってる。
夢の中、復讐の旅に出る前の世間知らずだった頃ならいざ知らず、大分長い事旅をしたんだ。
基本の知識くらいは抑えてる。
「ふむ。このくらいであればアー坊も知っとるようじゃのう。
では、そろそろ本題と行こう。
当代魔王軍の戦略。それに対する人類の対応。そして、その結果世界が今どうなっておるのか。
今からそれを教える。心して聞くがよい」
「……わかった」
俺は姿勢を正してエル婆の言葉を待つ。
今までの旅人でも知れた話と違い、ここから先は世界を俯瞰して見られる、歴史の中心人物達の視点で語られる話だ。
そして、勇者パーティーの一員となった俺は、その中心人物の一人となった。
半端な気持ちで聞ける話ではない。
「……当代魔王は魔王の中では珍しい、かなり慎重で狡猾な性格じゃ。
魔族という限られた精鋭を無駄に消費する事を嫌い、現地調達できる戦力である魔物を好んで使う。
そして、奴は決して正面からの真っ向勝負をせん。
魔王城周辺の守りを徹底して固め、人類への攻撃に関しては少数の魔族とそれに率いられた魔物を各地へと派遣し、
英雄のおらぬ街や村などの削れる所を確実に削りつつ、英雄達のおる場所にも睨みを利かせ、
多くの英雄達や殆どの聖戦士を己の担当区域を守る事で精一杯にさせて身動きを取れんようにさせておるのじゃ。
おかげで、ワシら勇者パーティーは最低限の人数を集めるだけで精一杯じゃった」
「それはなんとも……魔王らしくない姑息な戦術だな」
だが思い返してみれば、カマキリ魔族も老婆魔族も、魔物こそ率いてなかったが、なんの変哲もないような田舎に出現した。
なんであんな所に魔族が出たのかと、ずっと不思議に思ってたが、そういう訳だったのか。
唯一の救いは、俺達の故郷に関しては、ステラに対する最大限の配慮で英雄が守るようになったから、そう易々と手出しはできないようになった事くらいだな。
多分、リンの故郷もそうなってるだろう。
「姑息でも有効な戦術なのじゃよ。先代魔王の残した爪跡を徹底的に突いて抉ってきおる。……本当に忌々しい事この上ないわ」
エル婆は、可愛らしい幼女の顔に似つかわしくない嫌悪に満ちた表情で吐き捨てた。
どうやら、相当腹に据えかねてるらしい。
「そうやって、人類は少しずつ、されど確実に削られていき、真綿で首を絞められるようにして敗北へと向かっておる。
この状況を覆す方法は一つ。なんとか絞り出した遊撃戦力であるワシらの手で魔王を討つ事だけじゃ。
さすれば、統率者を失った魔族は烏合の衆となり、人類の敵ではなくなるじゃろう」
「……魔王を倒したからって、そう上手くいくのか?」
そこは少し心配なのだ。
夢の中の俺の目的は魔王への復讐であり、その後の事なんざ知ったこっちゃなかったが、今の俺の目的はステラの幸せを守る事。
魔王を倒せても、残党の中から新しい統率者が出てきたら、平穏は遠ざかってしまう。
そんな俺の不安に対して、エル婆は自信満々に断言した。
「必ず上手くいく。ワシが何年魔族の事を見てきたと思っておる?
魔族は基本的に己の事しか考えていないような種族じゃ。
個々が絶大な力を持つが故に、協力するという発想がない。
魔王軍とは魔王という旗頭の下に魔族が集結しておるのではなく、魔王がその絶対的な力によって無理矢理支配しているだけに過ぎないのじゃよ。
その絶対的支配者さえ倒せれば、魔王『軍』は壊滅する。
連携もなしに個々に暴れる残党程度ならどうとでもなるわ」
「……なるほど」
まだ少し不安ではあるが、今はその言葉を信じておくとしよう。
「……とはいえ、ワシらが魔王を倒せん事には、その先の展望など絵に描いた餅よ。
そして、勇者パーティーとしては最低限の規模しかないワシらだけで魔王を倒すのは、かなり険しい道のりじゃろう。
故に、アー坊には感謝しておるのじゃよ。
聖戦士クラスが一人でもおるのとおらんのとでは大違いじゃからな」
「そうか。まあ、期待に沿えるように精進する」
「そうしてくれ」
言われずともだ。
ステラの命と幸せを脅かす最大の邪魔者である魔王は倒す。
その後はステラを引き摺って村に帰り、隠居するなり、実家を継ぐなり、旅に出るなりして好きに生きる。
これは決定事項だ。
「で、その魔王を倒す為の具体的な道筋なのじゃが。
当初の予定では各地を巡って魔王軍を倒し、向こうの戦力を削ぎながら、そやつらに睨まれて身動き取れん英雄や聖戦士を解放して、魔王と戦える戦力を嵩ましする作戦じゃった。
しかし、恐らく勇者が動けば魔物を肉壁にして魔族は逃げる。
当然逃がすつもりはないが、いつかは逃げられて魔王に情報が伝わり、温存しておる四天王が動き出すじゃろう。
それをなんとか撃退しながら旅を続けるしかないという苦肉の策じゃったな。
その過程で魔王が釣れれば万々歳と言ったところか」
「ん? なんで魔王が釣れれば万々歳なんだ?」
普通に考えて、四天王と束になって来られたら絶望だと思うんだが。
「魔王が出て来てくれれば、聖剣の本来の力が振るえるからのう」
「本来の力?」
「そうじゃ。聖剣は
より正確に言えば、魔王を殺す事のみに特化した剣。
故に、魔王とぶつかるその時まで、聖剣は本来の力を封印して力を溜めておるのじゃよ。
普通の魔族や四天王が相手では、普通の剣と大差ない力しか振るえぬのじゃ」
「……本当なのか?」
俺はその質問をエル婆ではなく、隣で呑気に鍋をつついているステラにした。
ステラは急に話しかけられるとは思ってなかったらしく、口の中いっぱいに具材を頬張っていた。
数秒を咀嚼に費やし、ゴクンと飲み込んでから、ステラは神妙な顔で口を開く。
その数秒の間のせいで真剣な空気が台無しだ。
「ええ、本当よ。今の聖剣は封印から漏れ出した僅かな力を振るうのが精一杯。
現時点だと、ちょっと切れ味が良くて、絶対に壊れないだけの普通の剣って感じね」
しかし、ステラ本人は真剣な空気を維持できてるとでも思ってるのか、特に慌てる様子がない。
ツッコミを入れても誰も幸せになれないので、俺とエル婆は華麗にスルーして話を続ける。
「という訳じゃ。魔王が軍勢を率いてステラを殺しに来れば、その軍勢をワシらや現地の戦力でどうにか足止めし、ステラを魔王にぶつける事ができる。
勝算こそ高くはないが、道中の戦いを省き、消耗を抑えた状態で決戦に持ち込めるのじゃ。
想定される中では、かなり良い方の展開と言えよう」
「……なるほどな」
正直、ステラ一人に魔王を押しつけているようで気に入らない作戦だが、理には適ってる。
夢の中のステラのように、味方全員を失って、自身も致命傷を負った状態で魔王城に突撃するよりは、余程勝算のある賭けだろう。
だが、これだけは言わせてもらう。
「もしそうなった場合、俺は目の前の敵を放ってでもステラに助太刀するからな」
強い意志を込めた目でエル婆に宣言した。
俺が守るのは人類ではなく、ステラだ。
例え、俺が放り出した敵が多くの人々を殺したとしても、俺はステラを助ける事を優先する。
これだけは譲れない。
「わかっとる、わかっとる。お主の熱い気持ちはよーくわかっとるよ。そう睨まんでも異論はないわ」
「ならいい」
「ふう、まったく。愛されておるの~、ステラや~」
「からかわないでください!」
エル婆が突然ニヤニヤし出してステラを弄り始める。
また真剣な空気が台無しだ。
「さて、話を戻すぞ。今のはあくまでも当初の予定と一つの可能性の話じゃ。
実際には魔王が自分に有利な状況を捨てて突撃して来る事はないじゃろうし、作戦そのものも、ここ数年で急激に情勢が変わったせいで見直さざるを得なくなった。
まあ、情勢の変化に関しては嬉しい報せなんじゃが」
「嬉しい報せ?」
どこぞの英雄が大戦果でも上げたのか?
「うむ。ここ最近の話なんじゃが、方々に拠点を作って居座っておった魔族どもが何者かに討伐されたようでのう。
さすがに広範囲を担当する聖戦士達を解放するまでには至らんかったが、一部の英雄達は自由に動けるようになった。
単純に魔族が減ってくれただけでも大助かりじゃ。感謝してもしきれん」
「ほう」
そんな奴がいるのか。
魔族を拠点ごと潰せるとなると、低く見積もってもフィストのような英雄上位クラス。
下手したら聖戦士並みだ。
そんな戦力が自由に動いてるなら、仲間に勧誘できるんじゃないか?
「正体はわからないのか?」
「それがさっぱりでのう。
監視をしていた者達曰く、ある日突然魔族どもがざわつき始め、激しい戦闘音が聞こえてきたと思ったら、数時間後か数日後には魔族どもの拠点が死屍累々の有り様になり果てていたとの事じゃ。
そして、それを成した英雄は名乗るどころか姿すら見せずに立ち去る。
なんともカッコ良いものじゃ。最近は吟遊詩人のネタになっておるらしいぞ」
「あー、言われてみれば、そんな噂を小耳に挟んだような気がする」
特に、魔族の支配領域に行った時に、近隣の街とかでよく聞いたような。
「ちなみに、ワシは他の人類と足並み揃えず好き勝手にやっとる獣人族の連中が怪しいと見ておる。
奴らを率いる『獣王』はワシと同じく、最強の聖戦士の一人と言われとる奴じゃからのう。
協力してくれればありがたいのじゃが、まあ、敵の敵でいてくれるだけ幸いじゃな」
「ほー。俺もここ数年で魔族は何体か狩ったが、あいにく獣人族とは遭遇しなかったな」
俺がそう言った瞬間、ピタリとエル婆の動きが止まった。
そして唐突に真顔になり、感情の読めない目で俺を見てくる。
どうした?
「アー坊、それはいつの話じゃ? いつ頃から魔族狩りなんて始めた?」
「5年前からだな。強い修行相手を求めて殺しに行った。未来の敵も減らせるし、一石二鳥だと思って」
「……お」
「お?」
「お主かッ!」
「おっと!?」
エル婆が突然ツッコミのチョップを繰り出してきた。
見た目の割に強力な一撃だ。
武術系の加護持ちには到底及ばないとはいえ、魔法系の加護持ちも、過酷な戦いに巻き込まれても死なない程度には身体能力が高い。
多分、俺とエル婆が腕相撲とかしたら余裕で俺が負けるだろう。
そんな一撃を食らってなるものかと、無手で歪曲を使って受け流した。
「謎の英雄の正体はお主かッ!
なるほど、確かにルー坊を圧倒したお主であれば魔族を狩る事もできるじゃろうな!
まったく、本人の前で知ったかぶりして恥をかいたわ!
自信満々で間違った推理を言ってしまったではないか!」
エル婆が荒ぶっている。
羞恥のせいか、その顔は少し赤い。
こうしてると、幼女が癇癪を起こしたようにしか見えないな。
というか、謎の英雄の正体は俺か。
修行目的で魔族を狙い、売名より修行時間を優先したから何も語らず、次の強敵や装備を求めてすぐに立ち去る。
なるほど。
俺の内心を無視して客観的に見れば、謎の英雄と言えない事もない。
仲間にできるかとか考えて損したな。
「ふー……すまぬ、少々取り乱した。
というか、アー坊は既に随分と人類に貢献しておったんじゃな。
加護を持たぬ身でそこまでやるとは。なるほど、ルー坊が気に入るのも頷ける。
さすがは、シズカの刃を継ぐ者じゃ」
「シズカ?」
知らない名前が出てきたぞ。
「その刀と羽織の元の持ち主じゃよ。
ワシが最初に勇者パーティーに加入した時の仲間『剣聖』シズカ。
戦場で暴れ回るタイプじゃった当時の魔王を相手に、傷付いたワシらを庇ってたった一人で囮役を買って出た、尊敬すべき姉貴分じゃった」
エル婆の目が懐かしそうに細められる。
過去を思っているのだろう。
「その装備、どこで手に入れたんじゃ?」
「とある迷宮の奥底でスケルトンになってた女を倒して貰い受けた。元剣聖だろうとは思ってたが、そんな奴だったんだな」
「そうか……」
エル婆は目を伏せる。
かつての仲間の冥福を祈っているのかもしれない。
やがて、エル婆は目を開き、優しい目で俺を見た。
「お主のような心の強い男に受け継がれるのであれば、シズカも本望じゃろう。その装備、大事に使ってくれ」
「……ああ」
俺は神妙に頷く。
剣聖スケルトン、いや『剣聖』シズカか。
魔王との戦いに殉じた大先輩の使った装備……これからもありがたく使わせて頂こう。
あと、絶壁とか失礼な事思ってすみませんでした。
「それにしても、シズカの奴、スケルトンになっとったんか……。強かったか?」
「バカみたいに強かった。当時の俺じゃ、勝つまでに何回も手足ぶった斬られて、リンの世話になってたな」
「あ、私と会ってた頃に戦ってたんですね」
「そうだ」
と、その時、隣のステラが腕を握ってきて、無言の上目遣いで俺を見上げ始めた。
その顔には、複雑な感情が見え隠れしている。
俺の無茶を怒りたくても怒れないような。心配と罪悪感とその他諸々がごっちゃになったような悲しい顔だ。
……だから、俺がやりたくてやった事なんだから、お前が気にする必要はないってのに。
とりあえず、俺は苦笑しながらステラの頭を撫でておいた。
拒絶されないのが妙にこそばゆい……。
「それにしても、あのシズカを相手に何度も手足をもがれて敗れながらも、決して諦めない根性か。
あっぱれじゃな。ブレ坊は見習うべきじゃぞ。さすれば、ルー坊に怒られる事も減るじゃろう」
「げ、そこで俺に振るのかよ……」
エル婆が唐突にブレイドの名前を出し、当のブレイドは渋い顔で鍋のおかわりをよそり出した。
あと地味に気になってるんだが、さっきから会話に出てくるルー坊ってルベルトさんの事か?
あの老騎士を坊や扱いできるとは、本当にエル婆は年長者なんだな。
さっきの癇癪を見てると信じられん。
「あー……ルベルト様はブレイド様に厳しいですからねぇ」
「そうなんだよなぁ。もう俺の方が強いってのに、未だに餓鬼扱いしてきやがる」
「年寄りにとっては、若造なんていつまで経っても若造のままじゃよ。それに、ルー坊のあれは愛の鞭じゃろう」
「私はブレイドの自業自得だと思うけどね。ルベルトさんより強いって言ってもパワーで押しきってるだけだし。それに、ブレイドって根性なさそうだし」
「誰が根性なしだ、コラァ!?」
ワイワイと騒ぐ勇者一行。
その光景を見て、こいつらとは仲良くやれそうだという予感がした。
苦難を前にして笑える奴は強い。
逆に、余裕を失った奴がどれだけ危ういのかは、身を持って知ってる。
今のこいつらとなら、きっと絶望の未来を変えられるだろう。
「おっと。大分話が脱線してしもうたな。
話を戻そう。情勢の変化を受けて変更した、現時点での魔王討伐までの道のりの話じゃ」
エル婆が話を再開した。
そして、本日最後となる話題がもたらされる。
「アー坊こと謎の英雄の活躍のおかげで、ワシらが倒さねばならん魔族の数は大分少なくなった。
それともう一つ、情勢には無視できん変化が生じておるのじゃ」
そこから放たれたエル婆の言葉は、まさに驚愕に値した。
その瞬間、俺は確かに感じたのだ。
未来が、運命が、音を立てて変わっていくのを。
「魔族が狩られた事に業を煮やしたのか、それとも別の理由かは知らんが、━━これまで温存されておった魔王軍の最精鋭『四天王』の一角が、ここ最近人里付近に出現し、暴れ出しおった」
こんな序盤での四天王の出現。
俺の夢の知識に、そんな情報はない。
「罠かもしれんが、これはチャンスじゃ。
四天王の一角をここで討ち取れれば後がかなり楽になる。
アー坊のおかげで、本来なら真っ先にやらねばならん筈じゃった魔族狩りも大分進んでおるし……よって、ワシらは急いで現地へと急行し、現地の戦力と協力してその四天王を討つ。
そこが魔王討伐の旅の最初の目的地じゃ」
「その場所の名は……」とエル婆が続ける。
「━━『エルフの里』。ワシの故郷であり、数多の優秀な魔法使い達と神樹の加護に守られた、人類屈指の要塞都市じゃ」
エルフの里。
そこが俺達が勇者パーティーとして体験する最初の戦場。
その場所で、俺達は思い知る事になる。
敵の強大さを。
四天王という怪物の途方もない強さを、恐ろしさを。
存分に味わう事となる。
尚、真面目な話し合いをしている内に鍋は全て食われていた。
俺は思い知った。
パーティーでの食事とは、早い者勝ちの弱肉強食の世界であるという事を。
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