第225日目 5月18日

 高層ビルの隙間に細い路地を見つけた。雨に濡れた石畳はとても綺麗で空気が澄んでいた。

 「あの路地の先にきっと違う世界がある」

 待ち合わせに遅れそうだった私は衝動を抑え、また来ればいいと自分に言い聞かせた。


 あれからいくら探してもあの路地を見つけることができない。

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