主人従者の心知らず

今日も適当な依頼を受けてこなしていく。 

メイと共に。

メイ(ご主人様に仕えて早数十年けれど)

(あの時からご主人様の笑顔を見れていない。)

(私がお側にいても…。)

アオイ「お前が俺の救いだよメイ。」

ボロボロになった傷だらけの体を治療しながら

メイを力なく抱きしめる。

飼い主にまたやられたのだろう。

火傷に切り傷、打撲に青痣…どれもこれも

目立たないところに沢山ある。

(…それは、本当の笑顔ではありませんね主人)

(誰でも良いのですどうか…誰か)

(私のご主人様を助けてください。)

(自身の手で救って)

(差し上げられないのがないのが)

(情けなくてもどかしいです。)

メイ「メェーメェー。」

…………………………………………………………

(痛い…痛い…誰か…助けて。)

アオイ「…………夢…か。」

 アオイは寝付けなくなって起きるすると

 いつも横にいるメイがいないメイの首輪が

 千切られている。

首輪を引きちぎるのはメイには

不可能な位置にある

アオイ「メイ?」

顔が青ざめる。呼吸が早くなる

 唯一の家族とも言える存在がメイだ。

俺の家族が残してくれた唯一の繋がりであり

大切な弟みたいなものだ。

 その子を失うと考えると正気ではいられない。

アオイ「メイッ!メイ!」

アオイ全力で探すぞ!目標は10っす。失敗

GMコロコロー

アオイなにふってるんだよ!怖いだろっ

   あっサーチドール使うぞ!

GMならプラス1で失敗っすね。

アオイは探すがメイはいっこうに出てこない。

  こんな話が聞こえてきた

賊「にしてもあれいいのか?」 

 「期待の新人のペットだろ?」

 「ほらなんだっけかあれ」

 「白いもふもふのヒツジ」

賊2「いんじゃね?新人なんて」 

「大体玩具になってくたばってお陀仏だしw」

壁をダンッと叩く。

アオイ「おいっそのペット連れた奴ら何処だ?」

賊2「ひいっおっお前!例の呪術師!??」

アオイ「早く言えよ呪い殺すぞ。」

族1「あっちあっちに行ったぞ!」

プラス3していいっすよー!

アオイ!成功だ!メイー無事でいろよっ。

GMならメイらしき足跡が前に行った屋敷方面に

 伸びてると分かるっすね。

アオイ「メイッ!」

   「ユキ!お願いだ上からも探してくれ!」

ユキ「キュゥー!」

アオイ「……………」

 (どうする?屋敷方面ならアイツがいるかも)

 (しれない助けてくれる…かもしれないけど)

 (巻き込みたくないっ。)

 (もし、メイが襲われていたら?)

 (…っ!)

 ユキが降り立つ

ユキ「キュー!キュー!」

アオイ「っ!見つかったのか!」

   「案内してくれ!!」

ユキは森へ飛んでゆく。

すると集団の男たちがメイを取り囲んでいるのが

 見えてきた。

取り囲んでいる男達はアオイを目の敵にしてくる

 同じ闇ギルドの奴らだった。

アオイ「メイ!」

 メイに近づいて抱きしめる。

GMメイは10ダメージのケガをしてるっすよ

 かなりの時間なぶられたみたいっすね。

アオイうちの可愛いメイを?こんなにもふもふで

可愛い羊さんを?頭腐てるのか?

盗賊「へっようやくきやがったよ」

  「お前が遅いせいで可愛いペットちゃんと」

  「遊んでやってたわー」

  「暇すぎて手元狂うかと思ったわ~(笑)」

 無視してメイを回復する。

 アオイ キュアウーンズ 魔力3消費

 10+3+4+3=全回復。

盗賊「それとも反撃の1つもできないってか?」

立ち上がりメイを横にする安全な場所へが

メイは立ち上がるメイもやる気らしい。

アオイ「その程度で粋がるな猿が」

「お望み通り潰してやるよメイにやったこと」

   「全部返してやるよ。」

盗賊「やれるもんならやってみろよ」

  「三下がぁぁ!」

ロゼ「それ、お前らだから〜。」

 木の上からロゼが降りてきた。

アオイ「お、お前!」

ロゼ「話は後な。」

GMこっから先はNPCとしてロゼさんが

   操作できるっすよ!

 ロールプレイにロゼさんも参加するっす!

ロゼよっろしく〜

アオイあ、来てたのかロゼ。

ロゼいやぁ~面白いゲームやってるし

  俺も混ぜてっていったらすぐにオッケー!

  だったよなぁー?

GMねぇー。

アオイ仲いいなお前ら…。

先制判定

 9

 3+2=5+4=9○

ロゼ「先手必勝ってね?」

 魔物判定

 アオイ4+1=5+12=クリティカル

 GM弱点がない敵なんで全ての攻撃+2で!

アオイ「あいつらは連携が取れてない。」

   「そこを狙え。」

ロゼ「あいよ〜。」

 シーフ✕5

戦闘開始!

 アオイのターン

 ポイズンクラウド

 4+3=7+3=10.

 3+11=14☓

 3+7=10☓

 3+8=11☓

 3+11=14☓

 3+10=13☓

GMぜ…全員抵抗成功っす…。

アオイどうして2回もクリティカルだして

 6回も5以上出してるんだ!

 アオイは毒の霧を発生させたが

 全員がマスクをしており抵抗されてしまった。

アオイぐぬぬまだ切り裂く風のがいいか。

ユキのターン

 攻撃!

 5+1=6+11=17クリティカル◎必中

 9+1=10+2=12-3=9ダメージ!

盗賊「いて!いてーって!」

 ユキは、盗賊の頭を突っつく。

 ロゼのターン

ロゼ「しゃっ!やりますかね〜♪」

 キャッアイ

 パンチ

 3+4+2=7+9=16

 3+4=7☓

 5+3+3+4+2=17-3=14-3=11ダメージ!

ロゼ「あらよっとぉ!」

盗賊「ぶべら!」

 盗賊は軽く吹き飛ばされる。

ロゼ「まだまだ行くぞー!」 

 パンチ

 3+4=7+7=14

 3+9=12☓

 3+3+5+2=13+5=18-3=15ダメージ!

 盗賊二人目ダウン

ロゼ「あっもういっちょぉー!」

 3+4+2=9+3=12

 3+11=14クリティカル◎

ロゼ「あっちゃー避けられた。」

 盗賊「てめぇー!良くも!」

   「ぶっ飛ばしてやる!」

 2+9=11ダメージ!

ロゼ「くっ!へへへ、やるじゃん。」

アオイ「ボロボロじゃないか!」

   「ちょっと待ってろ!治療する!」

   「メイ、ユキ 前!」

 メイのターン

 4+5=9

 3+5=8☓

 1+8+2=11-3=8ダメージ!

 盗賊のターン

 メイに攻撃

 3+4=7

 3+8=11○

メイは回避した。

 3+4=7

 3+6=8○

 メイは回避した。

 3+10=13

 3+9=12☓

 2+9=11-2=9ダメージ!

 2ターン目

 アオイのターン

 魔力6消費

 キュアウーンズ

 3+4+10+3=20回復!

 ロゼ、メイ全回復。

ロゼ「おお~あんがと!」

アオイ「たくっ…世話が焼けるな。」

ロゼ「しゃー本気だしちゃうかぁー!」

   「ロゼさんやっちゃうよー?」

 ロゼは羽織を脱ぐ。

アオイ「!あれは…アイツソレイユだったのか」

ソレイユ、太陽神から連なる種族。

太陽が出ているうちならある程度の傷は

回復するし、魔法にも抵抗力が高い。 

ただし夜は魔法抵抗力が下がる。

能力的にもステータス的にも前衛特化型の種族だ

 ロゼのターン

 4+3+2=9+5=14

 3+4=7☓

 4+3+3+2+5=17+5=23-3=20ダメージ!

 ロゼのみぞおちがクリーンヒット!

盗賊「ゴハッ!」

 4+3+2=9+8=17

 3+8=11☓

 4+3+2+5=14+5+4+5+2=30-3=27ダメージ!

ロゼ「せーの!」

盗賊「おぶっ!?」

盗賊の内蔵を貫く勢いの鋭い一撃だった。

 追加行動

 4+3+2=9+5=14

 3+7=10☓

 4+3+2+5=14+1=15-3=12ダメージ!

 手負いの盗賊は倒れた。

 戦闘終了

アオイ「…………。」

 (あっという間に全員倒してしまった。)

 (これがロゼの力。)

 (いや…そんなことはどうでもいい)

ロゼ「お〜メイ大丈夫かぁ?」

メイ「メェー…メェー……。」

 メイはロゼにすり寄る。

ロゼ「おーどしたよ?」

 メイはロゼの服の裾をアオイの方へ引っ張る。

ロゼ「アオちゃん無事〜?」

 パシン!

ロゼ「………………アオちゃ」

 ロゼの頬に思い切りビンタをかました。

ロゼの言葉を遮りまくしたてる。

アオイ「このバカ!!死んだらどうするだ!」

胸ぐらを掴みあげる。

ロゼ「えぇ~そんな怒る〜?」

アオイ「当たり前だ!このバカ!」

   「お前裏の人間つってたな?」

   「たかが金稼ぎの傭兵ごときが二度と」

   「裏を語るな!」

 「…金輪際、闇ギルドには関わるないいな?」

ロゼ「…お前がケガすんの知ってて」

  「ほっとけって?」

アオイ「そうだ。元々お前が関わっちゃ」

   「行けなかったんだよ。」

   「関わらなきゃそんな怪我」

   「負うこともなかったんだ…。」

ロゼ「…はぁ…なぁーんでそんな頑なかね〜?」

   「別に助けたって良いじゃん」

   「それに俺がいなかったらアオちゃんが」

   「死んでたかもなんだよ?」

 ロゼは少し不快そうだ。

アオイ「そうだな…俺はそれで構わない。」

ロゼ「へぇ…。」

  「はぁ~もういいわ、じゃ俺行くわ。」

 ロゼは屋敷の方へ去ってゆく。

アオイ「…これでいい、もう、」

   「これ以上…これ以上俺の前から」

   「誰も消えないでくれ…」

  「消えるくらいなら嫌われた方がマシだ。」

 けど…なんでだろうな…少し胸に突っかかりが

 出来たみたいだ。

メイ(ご主人に迷惑かけたくない)

 (一心でロゼ様を巻き込んでしまったのは)

 (私です申し訳ございません…主。)

 こうして、身内同士の抗争は終った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る