好き好き大好き……でも、大好きだから恋人にはなれない。
ある日の大雨の放課後、俺―鮫島日向は家の前で段ボール箱の中でうずくまる仲のいい女友達で密かに好意を抱いている気まぐれ美少女、柊木亜理紗を見つけた。
放っておくわけにも行かないので、「にゃー」としか鳴かない柊木を家に招き入れて色々話を聞いていると、家族関係のいざこざで引っ越しすることになって、でもみんなと一緒にいたいと大粒の涙を流して泣いて。
……そんな柊木の姿をみて俺はとある提案をすることにした。
「この家で一緒に住まないか」って。
お互い好き同士の二人が一つ屋根の下で暮らす、大好きが障害になる少し焦ったいラブコメです。
両親は普通にいます。