【夢の形】
「父さんはな、ヒーローになりたかったんだ」
息子に語るのは昔の夢。
「特撮の、戦隊ものみたいな?」
「そうだ。でも、今はしがないサラリーマンだよ」
憧れの姿にはほど遠い。
「そうかな」
息子は疑問符を浮かべる。
「スーツを着て毎日戦ってる。立派なヒーローだと思う……ちょ、父さん、泣いてる!?」
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