100話・ゴーレム完成
このゴーレムの本気はあと50話以内に出る予定はない。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
せっかく書いた設計図だが全て燃やし尽くし、ゴーレムの作成を開始する。
設計図の内容はすべて覚えているので、作るのは簡単だが、これはちょっとまずい、兵器を作る以上にまずい、バルドルフには何も言っていないが、このことは伝えなければ分からないだろう、それに全力を出さなければ大丈夫なはずだ……そう思いながら、見つからないように城から少し遠いところに作成場を建て、作成所に人よけの結界と障壁を5重にはって、出来るだけ見つからないようにして、ゴーレム作成に着手する、装甲を作り、内部機構や中身に魔方陣やその他色々ものを刻んだり、組み立てをしたり、次々と部品を作成し、気付いたころには組み立てるだけになっていた、そんなとき後ろから声が聞こえてくる。
「絢様、朝食に準備が出来ました……、先日から夜通しで何をしているのかと思いましたが…気に入るものは作成できましたか?」
「ええ……バルドルフ、貴方は一体どうやって入ってきたのかしら?」
「此処に来るまでにいくつか壁がありましたので転移で直接……、しかし、これはとんでもない物を……こちらは空間拡張の魔方陣、こちらは魔術式ですか……今回の一連で一体どれだけの技術を会得されたので?
しかしこの形は……」
「大丈夫ですよ、全力は出しませんし、この機体で私が危なくなることはありませんから、それで今日の朝食は何ですか?」
ゴーレムのことから話を逸らす、流石にこれ以上この話をされたら、その話を広められたら、怒られるかもしれない……先生に、私にも弱点はある、それを再確認した……。
「確か今日は……」
バルドルフの今日の献立の話を聞きながら、私は二人で城に転移した。
△▼△▼△▼△▼
朝食を食べた後、誰にも見られない場所で作成場に転移し、ゴーレム作成を再開する、部品を一つずつ繋げ、指、腕、胴といった感じで小さい部分から組み立てる、この次々と完成していく姿を他の人が見ていたらどう思うのだろうか、組み立て開始から1時間ほどで完成する、それなりに大きくて重い部品も多かったのでそれなりに時間がかかった、私の目の前には、身長15m以上のゴーレムがある、人間型だが、髪に色はない、髪だけ違う金属との合金を使用したので魔力を入れても色は変わらなかった、その代わり違う機能があり、その時には色が付く、後はどうにかしてどのくらい戦えるか実験したいが……、それはその内どうにかすることにした、それからいったんお城に帰ると、作成班の子達の一部、20人くらいから急にお願いをされた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
作成班の子達は何をお願いしに来たのか……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます