300万円の行方

「……てゆうわけでさあ、長男くんといっしょにお話を考えているの、賞金のために! 賞金、いくらだと思う?」

「300万でしょ」

「なんで知ってんの?」

「だってオレ、電撃文庫、めっちゃ読んでるから。なんか書いてあるんだよ」


「ねえねえ、300万円手に入ったら、いくら欲しい?」

「……いや。当たってから言ってくれる?」

「何よ、とりあえず仮定の話じゃん」

「……まあ、当たるといいね」


「で、次男くんはいくら欲しい?」

「……1円?」

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