笑い死んだ

その日、長男と次男といっしょにラーメンを食べに行った。


ふたりとも、バカみたいに食べた。


「学生応援メニュー」

ラーメン+ギョウザ+ごはんおかわり自由


に、加えて、


味付き卵と、一口大のステーキ肉を二切れずつ頼んだ。


ごはんは長男三杯、次男二杯。



食事の終わりのころ、長男は「俺、調子が悪いかも。あんまり食べられない……」と深刻そうに言いました。


ごはん三杯目のときです。体調不良じゃなくて、たんなる食べすぎです。


長男も次男も「苦しい……」と言いました。


食べすぎです。


車に乗りました。


「吐きそう……」と長男が言いました。


次男は「苦しいから、後ろで寝てる」と言いました。


車は発進しました。


ほどなく、長男が口を押さえました。


わたしはその瞬間を見ました!


噴出しました!!!!!!


えっ! とか思う間もなく、さっきのラーメンの切れ端とごはんがわたしに向かって噴出されました。


あ、運転手がわたしで、長男は助手席ね。


げろまみれになりながら、「とりあえず、家に帰ろう!」ということになりましたが、別の目的地に向かっているため、すぐには方向転換出来ません。


なにしろ、しまこのGPSは壊れていて、ありえないレベルの方向音痴なんです。

ナビ?

ナビ見て行けないから、方向音痴って言うんですよ?


すごく大回りして、家に帰りました。


その間、あんまりおもしろくて、三人で大笑いしていました。


長男は吐いてすっきりしたのか、元気でした。


「窓開けて、窓からげろを出せばよかったのに~」(しまこ)


「それやったら、俺、社会的に死ぬから!」(長男)


「でも、夫くんには黙っていよう! 怒るから。車汚してって」(しまこ)


「絶対に怒るよね!」(長男)

「やばいやばい。ないしょだ!」(次男)


証拠隠滅は長男が行いました。




思い出すたびに笑えます。

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