『蝸牛と翡翠壁』のお話の構成は至ってシンプルで、「蝸牛が横に長い翡翠色の壁に出合い、端まで辿り着くことを目的とする」というものです。
文章は物語の威厳的な部分を感じさせるように、少々硬さがありますが、子どもにも十分理解できる内容になっています。
一方で、これは読み手によっても捉え方が大きく変わる作品のように思います。
蝸牛の行動に無意味さを感じる人もいれば、そこに意味を感じる人。蝸牛の行動を見守る者に注目する人もいるかもしれません。
また、登場するどのキャラクターの視点から見るかによっても、見方が変わるのではないかなと思います。
気になった方は、読んでみてはいかがでしょうか。