第78話 私の時代の受験は現代は通じない

 とつくづく思う。

 この時期なので受験関係、特に中学受験や高校受験のルポなどのニュースを目にする。

 私の友人は関東にいる者も多く、子どもの教育の話題も出る。

 まったく都道府県の教育委員会の考えで受験環境も違う。

 ただ関東はやはり昔ながら私立の学校を選ぶ傾向は強い。

 地方は公立の学校の内容が充実してきているから、わが家は必然的に公立を選んでいる。

 ただ、地方は公立を選ぶにしても、昔に比べて人生の選択が早くなってきているのは確かである。

 ひとつの例は慢性的医師不足からくる医学部の方針が高校の選択段階まで来ている。

 地元出身者の医師は地元に定着する傾向が高いから、中学の段階で公立の名門高校にある理数科に行き、そして高校2年の段階でメディカルコースを選択し、医師会などと連携した高校教育を受けて、学校推定で大学の地域枠で医学部に進学する。

 我々の時代は、高校に入って模試を受けて受かるかどうか、という話だった。

 ぶっちゃけ医師の育成は高校2年生から始まっているのである。

 ウチの息子はどちらかというと、理系研究者の志望のようなので中学生から高校選択でそのコースを選ぶことになった。


 コチラの高校はそれぞれカラーがまったく違うし、6年制の中等教育学校といドイツのギムナジウムみたいな学校もあり、そこから地域枠で医学部進学もあるようなので、そうなると小学生の段階から、医学部に進む準備に入るわけだ。

 

 我々の時代、高校でなんとなく偏差値で選んでいた大学受験は、今は通じないようだ。

 いや、そうやって選ぶことも出来るだろうが、大学入学時点で周回遅れのスタートになってしまうようだ。


http://www.nagaoka-h.nein.ed.jp/contents/risuu/1.pdf


高校の研修(修学旅行の代わり)でイリノイ工科大学やマサチューセッツ工科大学を訪問してるなんてドンだけだよ

http://www.niigata-h.nein.ed.jp/schoollife/risuka/risuka.html

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