第13話 大雪予報

 明日から明後日にかけて寒波が来るという。首都圏や中京圏でも降雪の予想だとか。

 地元の住民の話だと、東京あたりで雪が降る時は、「大したことない」という話である。


 かつて、〇〇豪雪と言われ、一番有名なのは昭和38年の38豪雪がある。その時は除雪機も今ほどではなく、その当時の量の雪が降った場合にどうなるかわからない。一番悩みのタネは長らく少雪が続いたため、ロータリー除雪車や、除雪グレーダーを操作するオペレーターが減ってしまって技術者が足りないそうである。

 次に有名なのは、昭和56年から3年くらい連続した豪雪である。北魚沼、小千谷付近が大雪に見舞われた。

 雪雲を作る原因は海水からの水蒸気である。この時、一番豪雪の原因として疑われたのは、柏崎刈羽原子力発電所による温排水である。雪雲を形成する海域と降雪する場合が一致し、柏崎市の人は海から湯気が立っているのが見えたと言われ、マスコミでも問題となって、対策がされたようである。


 雪雲を形成して、降雪をもたらすメカニズムは地元の人は感覚的にわかるらしく、降る、降らないという予想が立つそうだ。

 ただ、これを気象予報とするには、スーパーコンピュータの富嶽でも使わないと無理らしい。

 東京の気象予報士の言うことは、基本的に信じていない、と地元民は語っている。現地の雲ゆきを見るのが一番らしいし、それが降雪予報の基本だとか。

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