20、月夜と涙
夜、21:23頃……俺は何故か寝付けず屋上にある
其処には既に先客が居た。ユキだ。ユキは夜空に浮かぶ月を
月を
「……えっと、ユキ?」
「っ、えっと……何かな?何時から
「えっと、ついさっきだけど。どうしたんだ?月を眺めながら泣いているなんて」
その言葉に、たははと頬を
そして、一転して少し悲しげな笑みで俺を
「私ね、昔大切だった筈のものを
「……大切だったのに、気付かなかったのか?」
「うん、それに気付いたのは
それは、きっと以前ユキが言っていた
それこそがユキの罪悪感の
だからこそ、ユキは罪悪を感じているんだ。そう思い、そっとユキの頭に手を乗せ撫でる。驚いたように、ユキは俺の方を見た。
「確かに、ユキがやった事はとても
「う、ん……」
「それに、だ。何だ……今は皆が居るじゃないか。俺だって
「…………とても、
若干、ユキは
きっと、ユキは悲しい想いや辛い想いを一人で
「だからこそ、さ。皆が
「それはっ……それ、は……」
何かを言おうとして、言えずにユキは
俺は、ユキの頭を撫でて言った。出来る限り、
「償っていこう。俺達も一緒に手伝うから、きっと皆も手伝ってくれるさ」
「そう、だね。そうだと良いね…………」
それでも、ユキの表情が
・・・ ・・・ ・・・
とある洞窟の奥、暗い暗い
其処には怪蛇の
その怪物の群れに、怪蛇の王は一言だけ
「行くぞ、今度こそ人類どもを
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