一杯のうどん
オレの名前は良太。
今日の午前中は外回りの営業を終え、昼食なにとあるうどん屋に入った時の出来事だ。
その日は蒸し暑く何かひんやりしたものにしょうとぶっかけうどんを注文した。
店員は1人のおばさんしかおらず、店内も殺風景でどこか居心地が良かった。
おばさんはぶっかけうどんを持って来るとフフッと微笑みを浮かべる。
「今日はとてもいい日だ」
「はい?」
おばさんは何も答えずに厨房に引っ込む。
オレは首を傾げるも箸を手に取り、うどんを食べる。
やはり暑い日にはひんやりとしたものに限る。
食べ終わり、会計をしょうとおばさんを呼ぶ。
「お代は結構です」
おばさんは姿を見せずに奥からそう言った。
「はい?」
「お代は結構です」
また繰り返される。
彼は罪悪感になるもおばさんの言葉を信じ、店を後にする。
後日。
彼は再びその店に向かうと建物がなく、荒地となっていた。
フフッ、世の中不思議なことってあるのね?
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