第23話 拾われ子とハンターシュウの約束

『(………………?)』


 名前を呼ばれた気がしてスイは目を覚ました。上半身を起こし、寝ぼけ眼でドアを見ていると、ドアの向こうから声と何かを引っ掻く音が聞こえる。


「……スイ? まだ寝ているか?」


 シュウの声に、数秒遅れて覚醒したスイは急いで目を擦ってベッドから降りた。


『すみません、今起きました』


「あぁ、ゆっくりで良い。準備が出来たら食堂に来てくれ」


『解りました』


「こら、引っ掻くな」


 カリカリとドアを引っ掻く音が消えた。


『(…………あ。あの音、コハクか)』


 スイは自分の状況を思い出した。

 朝方に町に入り、宿屋に入って鍵を受け取って、部屋に行こうとした時にシュウに呼び止められた。

 シュウ曰く、灰色獅子狼アサシンレオウルフは幼獣でも危険度D+。スイに懐いてはいるが、力加減が出来ない可能性があり、不安だと言うのでコハクはシュウの部屋に連れて行くとの事だった。

 そしてそれぞれの部屋に入り、スイはベッドに腰を下ろすと、そのまま引き寄せられるように上体を横に倒した。そこから先の記憶はスイには無い。


『(……お風呂入ってないや……!)』


 スイは風呂場に向かうと、汗と土汚れを洗い流した。着替えて、鏡の前で変装ディスガイズの魔法を使い、髪と眼の色が変わっている事を確認してから部屋を出た。

 食堂に行くと、コーヒーを飲んでいるシュウを見つけて小走りで近寄る。


『すみません、お待たせしました』


「身体は何ともないか?」


『大丈夫です』


「ぐるぁん」


『コハク、おはよう』


 コハクはスイの足に頭を擦り付けると、前足を舐めて顔を洗い始めた。その様子を見ていたスイが疑問を零す。


『……猫と犬、いや獅子と狼、どっち寄りなんだろう……』


「……半分ずつじゃないか?」


『そうなんですか?』


「いや分からんが……灰色獅子狼をテイムしている奴も、テイムされている灰色獅子狼も見た事が無いからな……」


「各地を旅しているハンターシュウも、見た事無いんですか?」


 スイのまっすぐな質問にシュウは苦笑いを浮かべた。


「俺にだって、知らない事はある。世界は広くて、言葉で説明出来ない事も沢山あるからな」


『へぇぇ……』


 足下のコハクを見ながら、スイはまだ見ぬ世界に心躍らせている。


「………………」


 スイが世界を旅すれば、その純粋な眼が見る物は綺麗なものばかりではないだろう。生きている以上、傷付く事は絶対にある。

 その時、スイは何を思うのだろうか。


「(……人間に絶望しなければ良いが……)」


 ある意味、モンスターよりも危険なのが人間だ。

 シュウはゴーグルの奥の目を伏せて、静かに息を吐いた。


「……スイ、そう言えばさっきコハクにおはようと言っていたが……あ、立ってないで座ると良い。飲み物も何か頼め」


『はい? あ、おはようございます、ハンターシュウ』


「いやそう言う事じゃなくてな?」


 律義か、と内心ツッコミながらシュウは向かい側に座ったスイに話を続ける。


「朝方、この町に着いたのは覚えてるか?」


『はい』


「そこから寝たよな?」


『はい』


「今、その日の夕方前」


『はい…………え?』


「もうじき日没だな」


『…………寝過ぎた…………?』


「ぐっ」


 呆然とするスイに、シュウは口に含んだコーヒーを噴きかけた。

 意地で抑えて飲み込み、咳払いをする。

 飲み物が運ばれてきて、スイはカップに口を付けた。


「手合わせした後に、徹夜でドラゴンに警戒したからな……かなり疲れていたんだろう。無理もない。それが解ってたから、支部長も話は明日で良いと言ってくれたんだろうしな」


『……はい。じゃあ今日は……』


「休みにしよう。昨日の今日だし。と言っても、スイはもう呼吸法を使えているが」


『…………あれ?』


「何だ、気付いてなかったのか? あぁ意識しなくていい。変に意識すると乱れる。普通の呼吸より、こっちの方が良い事多いからな。これに慣れたんならそのままにしておけ」


「はい」


「(二週間かからずか、若さ故か身に付くのが早い)」


 シュウ自身、物心ついた頃に教えこまれたものだ。若い方が覚えが早いのは確かだろう。


「スイは今日この後、何か予定があるか?」


『ギルドに行って何か依頼請けてきます』


「真面目か」


『えぇ……? だってボク、アードウィッチの町に来てまだ一回も依頼請けてないですよ』


 オアシスに居た時に精を出して仕事していたお陰で宿代には困っていないが、着実に減り続けている。少しでも稼いでおきたいのがスイの本音だ。


「あー、俺といたからそうか。宿代なら俺が出すぞ」


『何でですか……ハンターシュウはボクの保護者でも何でもないですし、ボクはハンターとして自立してるから自分で払わないと駄目です』


 呆れた眼で見てくるスイに、シュウは一抹の寂しさを覚えながらも感心した。


「スイは、歳の割にしっかりしているな」


『それ、オアシスでも色んな人から何度も言われましたが……当たり前では……?』


「……そう言った事は、その、賢者殿から?」


『そう言った事がどの事なのか解りませんが……ハンターについてと戦う事以外は殆どおばあさまから教わりました』


「なるほどな……良く育ててもらったんだな」


『はい。ボクのコレも、おばあさまに教えてもらいました。何でも知っている凄い方です』


 笑顔でコレ、と言って触ったのは紅茶色の髪だ。

 スイは自分の事をシュウに話してある。養祖父母を除いて、スイの生立ちを知るのはセオドアとゲルベルトに続いてシュウが三人目だ。


「(……心を開いてくれた様で良かった)」


 ギルドで会った時、あからさまには表情に出していなかったが纏う気配や目からは警戒心が全開なのが見て取れた。その時を思えば、たまに冷ややかな時があるとは言え今の関係は大した進歩であると言える。シュウはこのまま話を続ける事にした。


「……そうか、誰かイメージしてる人はいるのか?」


『若い時のおばあさまです。覚える時に肖像画を見せてもらいました』


「眼もそうなのか?」


『こっちはおじいさまの色です。おばあさまの眼は群青色でした』


「なるほど、どちらも西大陸ここでは無難な色にしたのか」


『そうです』


 一瞬、養祖父母の話をするのはまずかったかとシュウは考えたが、二人の話をするスイは楽しそうで、つらい素振りは見えない。

 内心安堵しながらシュウはスイと暫く話を続けた後、窓の外をちらりと見た。


「……そろそろ陽が落ちるから、今日は仕事は無理だな」


『え? あ!』


 くつくつと笑うシュウに、スイはやられたと言う顔をした。


『嵌めましたね……!』


「嵌る方が悪い」


『……うーーー……!』


「ははは。さて、じゃあ町に出るか。スイ、着いてこい」


『ボクもですか?』


「そうだ、コハクもな」


「ぐるっ」


 二人と一匹、食堂を出て夕暮れの町を歩く。


『…………』


 オアシスでもそうだったが、夕陽色に染まる町と自然が、そして人々の顔が綺麗だとスイは思う。

 日没前の町を歩くのが、スイは好きになっていた。


 やがて一軒の工房の前に着き、シュウは中に入っていった。振り返り、手招きをするのでスイもコハクを抱いて一緒に入る。

 シャラン、と来客を知らせるドアベルが鳴った。


「らっしゃい。あぁ、ハンターシュウか」


「見せてもらっても良いか?」


「あぁ、そこに並べてある物なら良いぞ」


「スイも見てみろ、他では中々見れないぞ。コハクは大人しくしててな」


「ぐるる」


 そう言って促されたのは、ガラスケースの中に飾られている装飾品の数々。各属性の魔石や、ルビーやアンバーと言った魔宝石が組込まれている。細かく丁寧な金や銀の装飾は、見ているだけでも楽しい。


『これ、全部此処で作ってるんですか?』


「そうだよ、お嬢ちゃん。此処は工房兼販売所だからな。好みの物が有ったらハンターシュウにおねだりしてみたらどうだ?」


 快活に笑うドワーフの職人に、スイがピシッと固まった。


『お、お嬢ちゃん……?』


「? お嬢ちゃんだろ? え、もしや坊ちゃんか!?」


「いや、お嬢ちゃんで合ってる。だが、旅をしていると危ないからな……おやっさん、コレで頼む」


 シュウが唇に人差し指を当てると、ドワーフ職人は合点がいったように頷いた。

 スイはギギギ、と音が鳴りそうな程ぎこちなくシュウを見上げる。


『……ボク、男の子に見えないです?』


「中性的な顔立ちだとは思うし、髪は短めで振る舞いも頑張っているから、気付かない人は気付かないと思うが……」


『……それ、判る人には判るって事じゃ……て言うかハンターシュウも気付いて……?』


「……そう言う事になるな。俺は……まぁ、人を見る目はある方だと思ってるし、平常心を失うと言葉遣いも崩れるから」


『言葉遣い?』


「昨日」


 たった一単語だけだが、説明されてスイは記憶を遡る。

 朧気な記憶だが、そう言えば時々崩れたかもしれないと思った。


『……難しいです』


「常に平常心を保つ様にしないとな」


『気を付けます』


「あぁ。で、スイ。何か気になる物は有ったか?」


『え、いや、全部装飾が凄くて綺麗だなぁと思うので……』


「すまん、流石に全部は今は無理だ」


『全部欲しいって言ってるんじゃないですけど!?』


「冗談だ冗談」


 ぽんぽんと頭を軽く叩かれて、スイはイラッとしてその手を跳ね除けた。


『……ボク、外に居ます』


「あっ、スイ」


 シュウは慌ててスイを呼び止めたが、シャランとドアベルの音を残してスイはコハクと共に出ていってしまった。


「はっはっはっ。女の子の扱いがなってないなぁ、ハンターシュウ」


「いや、恥ずかしい所を見せた……」


「あの位の歳の女の子は難しいからなぁ……ワシも孫娘の気を引くのにいつも必死だよ」


 はっはっはっと笑う職人にシュウも苦笑する。 


「(揶揄い過ぎたな……)」


 せっかく懐いてきてくれたのに、機嫌を損ねてしまったとシュウは反省した。

 そして、職人に声をかけた。




 スイは工房の外で塀に座り、膝にコハクを乗せて撫でていた。コハクからはごろごろと喉を鳴らす音が聞こえるが、スイの表情はややムスッとしている。


『(……よく考えたらあの人、今は無理って言ってなかったっけ……? 手持ちに無いだけでお金自体は口座に有るって事……?)』


 冒険者やハンターは自分の口座を持つ事が出来る。冒険者の証や、ハンターの証が鍵兼残高記録証となっており、各町にあるバンクで入出金が可能となっている。


『(……Bランクハンターって、凄い稼いでいるんだなぁ……)』


 スイは遠い目で夕焼けの向こうを眺めた。

 シャラン、と後ろでドアが開く音がしたが、スイは振り返らない。


「スイ」


『はい。他に寄る所無いなら、宿に戻りましょう』


 コハクを抱いて塀を降りたスイが地面にコハクを降ろし、歩き出そうとするとその背中にシュウの声がかかる。


「スイ、悪かった」


『…………別に、何とも思ってません』


 嘘だ。スイは自分で自分に指摘する。

 そして何をしているんだろうとも思う。こんな事して何になると言うのか。

 おかしい。自分は何かおかしい。


『(……オアシスの人達に、こんな風にした事無かったのに)』


 セオドアやジュリアンもたまに揶揄ってくるが、こんな風な対応をした事は一度も無い。

 あるとすれば、それはセオドアやジュリアンにではなく。


『(……おじいさま……)』


 マリクには、何度か困らせたくてやった時があった。でもシュウはマリクではない。


『(……何でだろう)』


 オアシスの人達と、マリクとシュウ。何が違うのか、スイには答えが解らない。


「スイ、こっちを向いてくれないか」


 シュウの長い影がスイの影を呑み込む。スイはおずおずと振り向くと、逆光でいつも以上に表情が読めないシュウが立っていた。


「手の平を出してくれ」


『?』


 出した右手に乗せられたのは、アメジストが埋め込まれている細い腕輪だった。


『…………え』


「やる。着けておけ」


『いや! こんな高価な物受け取れま――』


「受け取ってくれ」


 自分が拗ねたから、気を遣わせたのかとスイは焦ったが、シュウの言葉に止められた。


「それを買うついでにスイを連れてきたんだ。元々あげるつもりだったんだよ」


『……何でですか……?』


「それは防封印アンチシールの腕輪だ。魔導師や魔導戦士の必需品でもある。スイは魔法主体で戦うから、着けていた方が良い」


『違います、そうじゃなくて……』


「ん?」


『何で、ここまでしてくれるんですか……?』


「…………」


 過保護なセオドアですら、こんな事はしなかった。会って二週間足らずのシュウがここまでするのはおかしいと、世間に出て一ヶ月と少ししか経っていないスイでも解る。


「スイは、良い子だからな」


『答えになってません!』


「死んで欲しくないんだよ。スイには」


『…………どうして』


「良い奴に死んで欲しくないと思うのは普通だろう?」


『…………』


「だから、受取りなさい」


 シュウは狡いとスイは思った。

 普段揶揄う癖に、こんな時は優しい声で優しい言い方をする。

 十日程前にシュウが言っていた。大人は狡いと。その通りだとスイは思った。


『…………ありがとう、ございます』


 スイは深く頭を下げた。そして、再び右手に何か乗せられた感触で頭を上げた。


「これは気分を悪くさせた詫びだ」


『…………無駄遣いは良くないです』


「無駄遣いじゃないから良いんだよ」


『だってこれ……今のボクには使えないです……』


 手に乗せられたのは翡翠が埋め込まれた髪飾りだ。髪の短いスイでは使えない。


「今じゃなくても良いだろ。髪が伸びた時に使ってくれ。スイの髪はこの色も悪くないが、元の色が綺麗だからな。伸ばした時にきっと似合う」


 スイは髪飾りを見た。髪はレイラが亡くなる七日前に切ってもらって短くしたが、それまでは伸ばしていた。最後に鏡で見た時の姿を思い浮かべ、それにこの髪飾りが着いているのを想像した。

 そしてふと、先程のシュウの言葉に、オアシスのハンターが言っていた話を思い出してしまった。


『……えぇっと、こういうの、何て言うんでしたっけ……?』


「何がだ?」


『……気障……女誑し?』


「待てスイ、そんな言葉何処で覚えた?」


 オアシスのハンターズギルドで、と言おうとして、がしっと掴まれた右肩にかかる圧に負けて言葉は喉の奥に落ちていった。


『は、ハンターシュウ……や、宿に戻りませんか……?』


「あぁ、戻ろう。だがさっきの言葉を何処で覚えたか教えてもらいたいな」


 駄目だ、逃げられない。

 スイは口を割ろうとして、『あっ』と声をあげた。


「どうした?」


『ハンターシュウ、ボクに何か出来る事はありませんか?』


 スイはオアシスで言われた事を思い出した。


「何だ、急にどうした?」


『ボク、ハンターシュウには呼吸法を教えてもらいました』


「ゲルベルト爺さんに武器を打ってもらう条件だったからな」


『呼吸法だけじゃなく、戦い方も教えてくれました。ドラゴンから助けてくれて、こんな高価な装飾品まで貰ってしまった』


「そんな事、気にしなくて――」


『気にします。オアシスで、とある人に教えてもらいました。相手と対等である為に、良い関係を築き続ける為に正当な働きには正当な代価を支払い、受取る事は重要だと』


「…………」


『これでは、対等になれません。Bランクハンターに、Eランクハンターが言うのは烏滸がましいのかもしれませんけど、でも、ボクはハンターシュウとは対等でありたいです。してもらうだけの立場には居たくない』


「…………」


 押し黙ったシュウに、スイは不安を覚えて胸の辺りの服を掴んだ。

 生意気だっただろうか。

 足下で鳴くコハクを抱いて落ち着きたいが、何となくこれ以上動くのは憚られた。


「……それは、誰から?」


『……オアシスの商人さんです。砂漠で襲われている所を助けたら、お礼に砂漠に適した装備をいただいて、断ろうとして……その時に』


「……そうか」


 シュウは息を吐いてスイを見下ろす。


「確かに、どちらか片方がそうなるのは、対等じゃないな」


『……はい』


「なら、そうだな。スイには後で俺の仕事を手伝ってもらうとしよう」


『え、でもボクはEランクだから、Bランクの依頼は手伝えないんじゃ』


「後でと言っただろ、今じゃない。スイはもっと上にいける素質がある。最も、努力は必要だが……五年以内にはBまで上がれると俺は思ってる」


 スイは目を見開いた。Bランクは上級ハイランクハンターだ。そこに辿り着く為にどれだけの戦いと修練を積まなければならないか。そしてどれだけのハンターが辿り着けずに悔しい思いをしている、或いはしたかをマリクからも他のハンター達からも聞かされた。

 同じ上級のカテゴリにいるAランクの陰に隠れるが、Bランクハンターもかなり高い壁を超えねばならない所にあるのだ。


『ボクが、Bランクに……』


「何だ、なる気はなかったのか?」


『あ、あります! ボクはおじいさまみたいなハンターになりたいんです。だから将来は……Aランクハンターになります!』


 スイは言い切った。アードウィッチは勿論、オアシスのハンターズギルドですら言った事はない。しかし、確かにスイの夢のひとつである事を、シュウに宣言した。


「それで良い。スイなら努力を怠らなければ可能性は充分ある。俺も目指すから、どっちが先にAに上がるか勝負するか?」


『……圧倒的にボクが不利だから嫌です』


「はは、残念。さて、そろそろ宿に戻るか」


『はい』


 夕焼け空は紫色を経て群青色の夜空へと変わりかけている。

 店の前で長居してしまったと、スイは罪悪感を感じながら工房前を去った。


「なぁ、スイ」


『はい?』


「……本当に、俺の仕事を手伝ってくれるか?」


『はい。お手伝いします。だから、すみませんがあと何年か待ってください』


 スイが見上げながらそう言うと、シュウはスイを見下ろして、ゴーグルの奥の目を細めて笑った。


「解った。楽しみに待っている」

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