実に素晴らしいぞ
そうだ。俺自身まんざらでもないんだよな。まんざらでもなくなってきちまったんだ。
それ自体を見透かされてる気がするな。
そこにさらにシエナが、
「おうおう、これはまた随分と可愛らしいじゃないか。実に素晴らしいぞ」
実に憎たらしいニヤニヤとした笑みを浮かべながら言ってくる。
「それはありがとうよ」
改めて正直ヤケクソ気味に返事をする。
さっきの様子も分かるが、シエナを相手にムキになったところで、何一つ意味がないんだ。いくらすごんだところで、人間の力なんか彼女の前では何の役にも立たないしな。俺の力もあくまで対魔王に特化したものだったし。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます