お着替えをお持ちしました
『お着替えをお持ちしました』
そう言って部屋に入ってきたリャハスの手には、もう見るからにいかにも女の子用の服が何着も。
「いずれシエナ様に着ていただければと思って用意したものでしたが、まだ当分は出番がなさそうですし、トーマ様に使っていただければと」
言葉遣いは丁寧だが、その顔はなんだか緩みっぱなしだ。
さては俺を着せ替え人形にして楽しむつもりだな……?
そう察する。リャハスは、一見しただけなら上品そうにも見えるんだけどな、なにしろ今はシエナの付き人。シェンヘスがシエナになったことで体が縮んだりするくらいには影響も受けてるんだよ。
少女化した俺を見て開口一番、
『随分とまた可愛くなっちゃって、どうしたんです!?』
とか口走るような性根も持ってる。
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