妹を気遣ってくれてる姉

まさかこの歳になって、しかも女の子の姿になって、それでお漏らしをしてしまうとか、想像もしてなかったっての。


「ぐ……くそう……」


悔しくて情けなくて、勝手に涙が出てくる。それも含めて、男の体の感覚とはかなり違うのを改めて感じた。元々この体だったら我慢もできたのかもしれないけどな、なんてーか、力の入れ方が違う気がするんだよ。いや、


『力の入り方が違う』


と言った方がいいのか? とにかくポイントが明らかにずれてるような感じか。


とにかく、近くの公園まで行って、リャハスが水道でハンカチを濡らして俺を拭いてくれた。


それはまんま、お漏らしをした妹を気遣ってくれてる姉って感じだったな。


年齢だけなら母親どころじゃないんだが。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る