刀匠になりたくて

一般人A

プロローグ

 ハンマーを振り上げて、下ろす。熱されて黄色に近い赤になった金属へ。カァーンという音が鳴る。また振り上げて下ろす。それを何回か繰り返す。そしていい感じになったら鋏で持ち上げて、冷却水に一気につける。ジュワアー!!と音を立てて水が蒸発し、金属が鉄色に変化していく。変化しきり終わったら冷却水から取り出した。刀身ができた。


 ジャコ、ジャコと音が鳴る。先程の刀身を砥石で研いでいく。途中途中止めては出来を見て満足いくまで研ぐ。できたのは先端が尖っていて鋭利な刃の刀身。



 茎に名前と銘を刻む。名前はEiji。銘は桜花。桜は春の始まりで、俺の刀匠への道の始まりだからだ。



 刀を完成させていく。持ち手をつけ、革を巻き、鍔をつける。鞘を拵える。納刀して抜刀を何度か繰り返して調整する。



 そして完成した刀を鑑定する。ウィンドウをみると……


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名称:桜花

種類:武器・刀

品質:粗悪

テキスト:滅茶苦茶な工程により形だけが整っている刀。一太刀も耐えられない。

作成者:Eiji(プレイヤー)

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「うわあああぁーーー!?!?!?」




これは彼が刀匠になるための物語。



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新作です。2作品目です。目標は30話超え、フォロー50人超え。よろしくお願いします。

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