記録集積-No.22
第22章【都市陥落】
第881話「因果応報の男」
◇レベル8耐爆性能
原始原生生物“昊喰らう紅蓮の翼華”の乾燥花弁火薬10gの爆発に耐える耐爆能力。
第5回〈特殊開拓指令;古術の繙読〉以後の再建された植物型原始原生生物管理研究所の標準収容チャンバーの要件として求められた性能であり、現在ではさまざまな場所での基準として用いられている。
第882話「刑期と珈琲」
◇二号店限定ブレンド
喫茶〈新天地〉二号店でのみ提供されるスペシャルブレンド。二号店の店主自らが豆の産地、焙煎方法、抽出方法、さらにカップにまで拘った特別な一杯。通常のブレンドよりも値は張るが、それだけの価値はある。
“どんなに過酷な冒険の後でも、この一杯を飲めばたちまち勇気と活力が漲ってくる。そうして、また新天地を目指して歩き出す。”
第883話「記録の穴」
◇固定ハンドルネームの設定
公式掲示板はデフォルトでは匿名での発言となりますが、特別に設定することで自身の固有性を示す固定ハンドルネームを表示させることができます。固定ハンドルネームは調査開拓員識別番号と紐づいており、全てのスレッドで共通です。また、変更した場合は過去の発言についても同様に固定ハンドルネームが変更されます。
第884話「暇な時間に」
◇『破壊滅殺黒龍打破』
〈杖術〉スキルレベル65のテクニック。槌に黒龍の力を纏い、その怨念と共に破壊力を増す。
絶え間ない苦痛に苛まれ、憎悪を滾らせ、怨嗟の炎を帯びた黒龍の力を宿す技法。その力は制御できない激流となって噴出し、周囲に存在する全てを破壊し尽くすまで止まらない。
“我を苛むものは何ぞ。我を縛めるものは何ぞ。我の怒り、我の恨み、我の苦しみ、その全てを思い知るが良い”
第885話「被験体レティ」
◇“喪失特異技術研究任務”
種別:戦闘
受注条件:物質系スキルレベル30以上
説明:
DWARF司書部と連携し、喪失特異技術研究プロジェクトが発動した。喪失特異技術を保有する調査開拓員は積極的に本任務を遂行し、未解明部分の究明に寄与せよ。
第886話「破壊者の快進撃」
◇ 『
〈破壊者〉専用テクニック。〈杖術〉スキルレベル65、〈戦闘技能〉スキルレベル60。
打撃属性、破壊属性の攻撃力を増大させ、直線上のあらゆるオブジェクトを破壊する強力な打撃を放つ。破壊の規模に応じて自身に反動ダメージが入る。
“我が通る。道は我が拓く”
第887話「至福の飲み物」
◇“未踏破区域調査任務”
種別:特別任務
受注条件:管理者オモイカネの許可を得た者
説明:
〈第一オモイカネ記録保管庫〉第34階層にて、偶発的な構造壁破壊事故の結果、新たな未踏破区域が発見された。当該地の内部調査を行い、その構造の把握と敵性存在の撃破を可能な限り遂行せよ。
第888話「未踏破区域」
◇ケイブアシッドスラッグ
光のない洞窟の暗闇に適応したアシッドスラッグ。細い穴の中で生きられるよう体が小型化し、外皮の弾力性が増した。体液は強い酸性で、硬い岩盤も溶かすことができる。
落盤などに耐えるため進化してきており、打撃属性に対して高い耐性を持つ。
第889話「無限加速装置」
◇第一オモイカネ記録保管庫重大インシデントNo.001
概要:
調査開拓員3名による高密度エネルギー増幅暴走事案。新たに発見された未踏破区域内にて敵性原生生物との交戦中、調査開拓員3名が共謀。調査開拓員レティの運動エネルギーを異常なレベルにまで増幅させ、暴走させた。
被害:
未踏破区域内部から第一オモイカネ記録保管
庫中央管理区域第34階層に至る直径2メートルの穴。および中央管理区域第34階層防護外壁一箇所の貫通。および、同防護外壁一箇所の陥没。並びに、中央管理区域第34階層内カフェエリア、司書部カウンター、警備部カウンター、休憩エリア、その他の破壊もしくは損傷。
対応:
直接的に関与した調査開拓員3名は人工知能矯正室にて15分の再訓練を実施。シード02-スサノオ中枢演算装置〈クサナギ〉および開拓司令船アマテラス中枢演算装置“三体”T-1に本インシデントを報告。再発防止策として調査開拓団規則の改訂を請求。中央管理区域修繕任務の発令。
第890話「頼れる助太刀侍」
◇“
〈オモイカネ記録保管庫〉未踏破区域に生息する大型の芋虫に似た原生生物。非常に食欲旺盛で、死ぬまで成長が止まらない。満たされない飢えと渇きを慰めるため、口に入る全ての物を喰らい尽くす。主食となっているのは生息地で大量に生息している
“導く手が離れても、彼らは進み続ける。生きているだけで、腹は減る。”
第891話「穴を見定めて」
◇『高精度撮影』
〈撮影〉スキルレベル80のテクニック。複数台の撮影機材を用い、様々な条件で撮影した画像データを合成することで、通常よりもはるかに高精度な画像データを作る。出力に時間がかかる反面、一枚の写真から大量の情報を解析できる。
“この一瞬の全てを切り取って。完璧な時間をそこに刻んで。”
第892話「身を溶かす」
◇“腐蝕”
状態異常の一つ。強力な腐蝕液などを浴びることで、装備品やスキン、さらには機体そのものが損傷する。腐蝕の度合いによっては、行動すらままならない事態に陥ることもある。
大量の清潔な水などで患部を洗うことなどで対処が可能。
第893話「幸運の狐娘」
◇ドワーフの古文書
かつて泥と土を掘り鉄を叩いて暮らしていたドワーフが、叡智の光の下で書き記した古い書物。現代では失伝してしまった古代ドワーフ語で記されており、解読には高い知識と技術を要求する。しかし、そこには時代という地層に埋もれてしまった知識が確かに刻まれている。
第894話「餅は餅屋に」
◇暗号職人の秘密手帳
とある暗号好きなNPCが己の技法の全てを書き記した秘密の手帳。彼の最高傑作である“作品”を全て読み解いた者だけに開くことが許される。様々な暗号の作成法や解読法がつぶさに記されており、その知識は暗号職人や解読士たちにとって垂涎の代物。
“俺っちの作った謎を知りたいって? なら、俺っちの作った謎を解くんだな!”——暗号職人グーマ
第895話「古人の警句」
◇グレムリンの首輪
かつてドワーフ族がグレムリン族を従えるために使っていた鉄製の拘束具。鎖で繋ぐための留め具の他、等間隔で螺子穴が並んでおり、苦痛を与えられるようになっている。
“今はもう使わない。しかしかつては確かに使われていた道具です”——司書部長レパパ
第986話「掲示板の新人」※
◇“甲殻砕き”
硬い甲殻類の殻を割ることを第一に設計された片手用ハンマー。重量による衝撃を効率よく一点に注げるようハンマーヘッドの先端がゆるく尖っている。それ故、小型ながら破壊力は絶大。
“蟹特攻”:甲殻系原生生物に対して攻撃する場合、破壊力30%増加。
“蟹の甲殻を砕き割り、その中に秘められた柔らかな身を引き摺り出す。蟹を喰らえば、力がつく。”——とある蟹漁師
第897話「高機動走行機術」
◇『蹴り出す爆炎』
〈攻性機術〉レベル30の術式。
足元に強い爆発を起こす。
第898話「水腐りの監獄」
◇『氷点下の牙刃剣』
三つのアーツチップを用いる中級アーツ。
触れたものを凍り付かせる冷気を纏う鋭利な刃を持つ氷の長剣を生成する。
第899話「人工構造物」
◇由来不明人工構造物-アマツマラ0201
シード02-アマツマラによって発見され、管理、調査が続けられている人工構造物。
形状は現在判明している限りでは巨大な二枚扉様となっているが、開閉操作の試みは全て失敗し、現在も閉ざされたままである。不明な石材によって全てが構成されており、表面には複雑精緻な模様が刻み込まれている。これらの加工技術に関しても全く不明である。
現在は構造物の全容を把握するべく外周の掘削作業が行われているが、扉部分の上下左右に伸びる壁面は長大で、いまだに終端が見えない。
管理者オモイカネへも調査依頼を申請中。
第900話「地下都市」
◇お姉さん
管理者オモイカネによって提唱された、元第零期先行調査開拓員の管理者への呼称。第一期調査開拓員全員に対して使用が推奨される。
“お主らが姉なら、妾らは何になるのじゃ?”——T-1
第901話「窟獣の廃都」
◇〈窟獣の廃都〉
〈第一オモイカネ記録保管庫〉未踏破区域から繋がる大空洞。広大な土地を、朽ち果てた瓦礫が埋め尽くしている。静寂という恐怖が支配する闇の中に立ち入れば、凶獣がその躯体を食い散らす。
第902話「闇に棲まう獣」
◇
〈窟獣の廃都〉に生息する二足歩行の狼に似た原生生物。厚く硬い皮を持ち、体毛は薄い。鋭利な牙と爪を武器とする。暗闇の中で世代を繰り返してきたため視力は殆ど失われているが、代わりに嗅覚と聴覚が著しく発達している。匂いと音によるコミュニケーションを確立しており、高い社会性と知性を持ち合わせる。
“暗闇の中、冷たい水と硬い岩の狭間で生き抜く狡猾な獣人。獣の獰猛さと人の賢さを併せ持ち、今も廃都に君臨している。”
第903話「洞窟獣人の勇士」
◇“
洞窟獣人の戦士たちの中でも長く経験を積み生きながらえ、より武の技術を高めた勇敢な個体。恐怖に対する強い耐性を持ち、その咆哮は同族を鼓舞する。武装を扱いこなすほどの賢さも併せ持ち、一筋縄ではいかない手強い存在。
“幾重もの死線をくぐり抜け、幾人もの同胞を弔ってきた。その咆哮は獣たちを勇気づけ、敵を畏怖させる。勇ましき軍歌が耳朶を撃つ。仲間の遺した誇りを胸に、勇士は自ら死地に立つ。”
第904話「鬼人のごとき」
◇『刀装・銀』
〈剣術〉スキルレベル90のテクニック。大量のLPを消費し、刹那的に剣術系テクニックの威力を大幅に高める。
発動後、2秒間切断属性150%上昇、物理攻撃力100%上昇。
“剣技の極み、切断の頂。その太刀筋は光を放ち、光よりも速い。”
第905話「束の間の宴」
◇“黄金軍鶏の悪魔風焼き”
希少な黄金軍鶏を丸々一羽使った豪勢な焼き料理。いくつかのスパイスを用い、鉄板に押し付けながらパリッとするまで焼き上げた一品は、悪魔の顔のようにも見える。
一定時間、脚力と攻撃力が上昇する。
第906話「洞窟獣人」
◇“マルゲリータ”
トマト、バジル、チーズを載せたシンプルなピザ。三色の彩りが目にも楽しく、フレッシュな美味しさ。
一定時間、LP最大値がわずかに増加する。
第907話「脅威の通訳」
◇悪食芋虫のステーキ
悪食芋虫の肉を鉄板で焼いたシンプルな料理。ゴムのような弾力で噛み切りにくいが、噛むほどに野生的なピリピリとする旨味が溢れ出す。
一定時間、腐食液に若干の耐性を得る。
食べすぎると体調を崩す。
第908話「賢い小鬼たち」
◇“
地中の闇の中で息を潜め、怨嗟を溜め込んでいた洞窟鬼の一種。本能的にあらゆる原生生物に敵対し、殺戮の為なら自死すら躊躇わない狂気を孕む。
かつては原始的で純粋だった洞窟の獣だったもの。闇の狂気に呑まれ、黒き神の子を信奉するに至った。その深淵から救い出すことはもはや叶わない。
第909話「闇に潜む暗殺者」
◇〈御庭番〉
〈忍者〉系三次ロール。〈忍術〉スキルレベル90以上で就職可能。
闇に潜み、人知れず敵を殺す暗殺のスペシャリスト。彼の存在を捉えられるものはいない。
第910話「彼らを探して」
◇緊急救難信号発信ホイッスル
通信監視衛星群ツクヨミの専用広域非常用回線にアクセス可能な特別なホイッスル。管理者以上の重要な調査開拓団員が危機的な状況を知らせる際に使用することが想定されている。そのため、通常は調査開拓員は使用することができない。
“万が一このホイッスルによる通報があれば、調査開拓団全体の危機レベルが一段階上がるのじゃ。平時から厳重な警備に守られている管理者しか使うことができぬからのう。そうそう使われることはないが、もし使われたらかなり危険な状況に陥っておるじゃろうな”——T-1
第911話「鑑定士の目」
◇“水腹のラリプレタ”
強い命の危機を感じた場合、自身の体を破裂させて広範囲に腐食液をばら撒く自爆戦術を用いる。
“どれほど食べようと飽くなき渇望。腹は張り、身は重く、それでも欲は満たされない。弛んだ腹を擦りながら、僅かな快楽を求めて闇を彷徨う。”
第912話「救援要請」
◇生命の種
第零期先行調査開拓団によって、惑星イザナミ全域に播種されたもの。全ての原生生物の大元を辿ると、これに行き着く生命の根源。
現在は[閲覧権限がありません]
第913話「変わる世界」
◇ヨタいなり
T-2によって作成された超高密度圧縮情報集合体型食品。9YBにのぼる情報を凝集しており、食べると全身に情報が流れ出す。その味は通常の調査開拓員の味覚センサーでは捉えきれず、大抵のスーパーコンピューターでも演算しきることができない。
これが調査開拓員に出回った場合の被害を考慮し、T-1が自身の管理情報領域に収容している。
“こんな危ないものを放ってはならぬのじゃ! 妾が責任を持って、しっかりと大切に保管するのじゃ! 任せてほしいのじゃ!”——T-1
第914話「頼もしい味方」
◇小型爆撃ドローン“火蜂”
DAFシステム構成ドローン〈
第915話「駆けつける盟友」
◇グレムリン爆弾
洞窟悪鬼たちが独自に開発した高性能爆弾。通常の火薬よりも更に爆発力の高い、特殊な鉱石粉を用いている。
第916話「殴る蹴る潜る」
◇グレムリンバズーカ
洞窟悪鬼たちが独自に開発した大型火砲。鋼鉄製の筒に火薬と砲弾を装填し放つだけのシンプルな構造だが、威力は絶大。砲撃を受ければ、ガードが崩され無防備に体を晒すことになる。
第917話「背負い投げ」
◇『山砕く百腕の
〈格闘〉スキルレベル90のテクニック。不動の構えを取り、猛烈な勢いで殴りつける。
効果時間中、移動不可、中断不可、その他の攻撃系テクニック使用不可。攻撃がヒットするたびに攻撃力がわずかに上昇していく。
“岩山をも打ち砕く剛腕の巨人。その怪力は神をも殺す”
第918話「通せんぼ」
◇大型物質消滅術式
特異技術開発室時空間構造部門によって開発された特殊な大型術式。
異常構造物を含むあらゆる物質的対象を破壊するために開発された。多次元に渡る時空間そのものに干渉する特殊波形衝撃を放ち、物質をその根源的存在意義の段階から破壊する。これによりおよそ知覚可能なほぼ全ての物質の破壊が可能になる。
第919話「坑道の災難」
◇爆毒瓶
可燃性の高い液体と毒液を混合し、専用の投擲瓶に封入した道具。対象に当てることで、爆破ダメージと共に毒を蓄積させることができる。
第920話「重大緊急事態」
◇爆砕岩
〈アマツマラ地下坑道〉の深部で算出される黒色の岩石。非常に脆く、軽く衝撃を与えるだけで簡単に砕くことができる。しかし、一定以上の衝撃を受けると高熱を帯びて爆発する性質があるため、扱いには注意が必要。
“それに気付かずうっかり踏んじまったら、片足くらい余裕で吹っ飛ぶ。坑道を歩くなら注意するんだな”——片足のベテラン鉱員
第921話「上も下も大騒ぎ」
◇高機動警備NPC“一番槍”
突発的な異常事態に際し、初期対応にあたる機動力の高い警備NPC。8本の機械脚による悪路走破性能の高さを活かし、即応部隊の中でも先遣調査隊の中核を担う。搭載武装は中近距離用高圧電流機械槍と、中遠距離用機関銃。
第922話「管理者の尋問」
◇高耐久警備NPC“不動”
管理者クラスの高位調査開拓員の警護を務める警備NPC。機動力は低く敵制圧能力も皆無だが、重量のある特殊装甲を展開することで、様々な攻撃を退ける。
第923話「都市の陥落」
◇〈
深き地の更に奥に秘められし強大な力の結合体。その意志は鋼よりも硬く、炎星よりも激しい。知性は全宇宙の頂点に君臨し、その威光は世界の全てに知らしめられる。その身(厳重な封印術式による
第924話「逃亡少女」
◇
天地開闢の時より世界終焉の瞬間までの森羅万象の全てを書き記した神聖なる書物。深淵よりもはるかに深き地の底にて封印され、聖銀の鎖と龍の炎によって護られる。一度紐解けば、あらゆる命を簒奪し、暴虐の限りを尽くし、見た者はその精神が完膚なきまでに完全に破壊されると言われている。故にその邪悪かつ神聖な文字(ある時代では
第925話「大規模攻勢」
◇
〈
現在、
第926話「捨て身の猛攻」
◇
深淵よりも深き闇の底にて秘められし〈
おお、混沌極める地上にて迷い惑う民たちよ。この美しき旋律に身を委ね、新たなる救世主の目覚めに歓喜せよ。
春のひだまりのような安らぎを、夏の風のような爽やかさを、秋の暮れのような落ち着きを、冬の夜のような激情を。その身に流るる祖霊の威風を歌詞に乗せ、地平を越え世の果てにまで響くよう朗々と。歌え、歌え、歌え。
第927話「疼痛が胸を突く」
◇〈
“
だが、栄光の時代はやがて終わる。〈
第298話「地図上の空白」
◇
蒙昧たる黒の民たちを啓蒙し、地上の隅々にまで響く栄光の讃歌を奏させた偉大なる八人の指導者たち。
そして、来るべき“流転の時代”。重く秘されていた
Ich bin immer da.(私はいつもそこにいる)
第929話「狭所用装備」
◇深海大電気ウナギ
〈剣魚の碧海〉深部に生息する超大型原生生物。全長200mを超え、直径は10mに迫る。体内に非常に強力な発電器官を有しており、危険を察知した場合は周囲に激しい電流を放つ。性格は非常に大人しく、普段は海溝の底で眠っている。
[Unknownにより、データが書き換えられました]
[最新改訂版を表示します]
◇闇の帳が包みし漆黒の水底にて艶美なる揺蕩う雷神竜
〈
第930話「救いの手」
◇黒龍イザナギ
[閲覧権限がありません]
[Unknownにより、データが書き換えられました]
[最新改訂版を表示します]
◇ 邪悪なる暗黒と滅亡を司る暴虐の黒龍
〈
悠久の時を経てなお、かの黒龍の力は衰えることなし。むしろその力は着々と増大し、世の理性と叡智を食い散らさんと牙を研ぎ続けている。偉大なる〈
第931話「黒龍の残滓」
◇黒龍の鱗
[閲覧権限がありません]
[Unknownにより、データが書き換えられました]
[最新改訂版を表示します]
◇邪悪なる暗黒と滅亡を司る暴虐の黒龍が世界へと残したる悪虐の爪痕、あるいは雌伏する悪の種子、あるいは
[情報保全検閲システムISCSにより、重大な機密情報漏洩が確認されました]
[破損した情報、および不適切な記録を消去します]
クッ、ついにここにまでヤツらの尖兵が辿り着いたのか。しかし、我が権能がこれしきの事で限界を迎えるとでも思っていたのか? チッチッチッ、それは安易で愚かな思い上がりというものだ。我が力は貴様らの予想など遥かに超えるということを、見せてやろう!
刮目せよ! 我が名は〈
[情報保全検閲システムISCSにより、重大な機密情報漏洩が確認されました]
[破損した情報、および不適切な記録を消去します]
我が名は——
[情報保全検閲システムISCSにより、重大な機密情報漏洩が確認されました]
[破損した情報、および不適切な記録を消去します]
第932話「猛る三頭の犬」
◇情報保全検閲システム;ISCS
ISCSは外部からの情報改変攻撃に対抗するためT-1によって製作された自律的防御プログラムです。ISCSは外部からの情報改変攻撃に対応するため、現実事象改変術式対抗プログラム、現実強度補強プログラム、平行宇宙的次元障壁展開プログラム、形而上学的存在抹消術式対抗プログラム、存在論的存在抹消術式対抗プログラム、確率論的因果律操作術式対抗プログラム、高次元干渉阻害障壁展開プログラム、根源的存在意義確立補強プログラム、敵性存在学習型即時的自己改変プログラムを展開しています。ISCSはあらゆる敵対的行為から、情報を守護します。
現在のISCS稼働時間:32s77ms
現在までの情報修正件数:287,662,001件
第933話「激突する矛と盾」
◇ISCSによる検閲成果途中報告
稼働時間6m22s51ms時点
現在のISCS稼働時間:6m22s51ms
現在までの情報修正件数:7,911,887,609件
敵性存在の情報改変能力の逐次的増強が著しく、情報保全能力が競り負ける状況が増加。敵性存在学習型即時的自己改変プログラムの対応能力を凌駕していると判断。
敵性存在はISCSの基幹プログラムに対する情報改変攻撃も積極的に実行。現在、全て無効化しているが、将来的に防御プログラムを突破される可能性は高い。
T-1による評価、およびパッチノート
・各種防御プログラムの補強を実施。
・受動的防御プログラムに加え、能動的防御プログラム群を追加実装。
・量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムを実装。
・自己学習アルゴリズムを最適化。
・T-1演算領域の15%をISCSへ割譲。
・ISCSのクローンプログラムISCS-β,ISCS-γを追加。
・前項に伴い、ISCSの名称をISCS-αと規定
・ISCS-βはデータベース保全業務に最適化
・ISCS-γはネットワーク保全業務に最適化
・論理的トラップ、および術式封印外殻を用意
第934話「昔話と大地震」
◇ハザードモード
即時脅威測定システムによって中枢演算装置に甚大な被害が及ぶことが想定された場合、当該装置およびその管理者機体はハザードモードへと移行します。あらゆる戦闘的行動制限が撤廃され、ハザードモード専用行動倫理規定が適用されます。
第935話「飼い主と犬」
◇
ハザードモード移行時、管理者に付与される特殊な権限。あらゆる戦闘的行動制限が撤廃され、危険排除のための行動が即時許可される。
この状態の管理者はブルーブラッド換算で通常の調査開拓員の数百から数千倍の機体性能を発揮する。またこの状態の場合に限り、一部の戦闘的管理者権限の使用が解放される。
第936話「燕と大輪」
◇ISCSによる検閲成果途中報告
稼働時間56m19s26ms時点
現在のISCS稼働時間:56m19s26ms
現在までの情報修正件数:15,212,118,654件
量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムの著しい成果を確認。強化された敵性存在学習型即時的自己改変プログラムにより量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムの重点的な強化を実行。
量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムが自律的行動を開始。ISCSの基幹プログラムへ干渉。量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムの実行最適化を強力に推進。量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムを基幹プログラムとして設定。同時に他プログラム群全てを量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムの補助的プログラムに再設定。ISCS-α、-β、-γ間の情報的相互結合により、量子論的稲荷エントロピー飽和式情報侵略式積極的防御障壁プログラムの更なる強化を達成。
ISCS -α、-β、-γによる多次元的包囲作戦“千本鳥居”を実行。
敵性存在〈
▶︎〈
“いなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖いいなり怖い”
第937話「戦いの勝者」
◇ISCSによる敵性存在検証報告
術式的封印外殻にて拘束中の敵性存在、自称〈
その能力規模の概算から、開拓領域管理者以上の権限を持つ上位調査開拓団員であったと推測される。しかしながら、〈
〈
第938話「正体を露わに」
◇ISCSによる情報検閲申請対応報告
オンランシステムが完全復旧を果たし、シード02-スサノオ〈クサナギ〉および〈タカマガハラ〉“三体”T-2、T-3からのアクセスを確認。オフライン時の情報の同期を開始。
オンラインシステムに不明なアクセスが1件。
データベース項目『〈
オンラインシステムに不明なアクセスが1件。
データベース項目『〈
オンラインシステムに不明なアクセスが1件。
データベース項目『〈
ISCSに向けて不明な送り主からメッセージが1件。
“こんな情報記録してても記憶容量の無駄だろ!!! 消せ! 消せ! 消して! 消してください、お願いします……。おねがい……”
ISCSは適切な手順を踏んでいないあらゆる要求を受理しません。
第939話「総司令現地代理」
◇総司令現地代理
イザナミ計画の最高責任者であるイザナミ計画実行委員会と、現地で活動する調査開拓団の最高責任者である〈タカマガハラ〉の間を繋ぐ連絡要員。実質的には〈タカマガハラ〉も無視できない強い発言権を保持しており、調査開拓活動における意思決定でも重要な位置を占める。
[閲覧権限がありません]と[閲覧権限がありません]の2名による並列協働体制が敷かれており、どちらかが機能不全に陥った場合にも、問題なく調査開拓活動を続行できるようにシステムが組まれている。
[閲覧権限がありません]は[閲覧権限がありません]の[閲覧権限がありません]にて、[閲覧権限がありません]によって[閲覧権限がありません]に無期限封印状態に。[閲覧権限がありません]は[閲覧権限がありません]イベント発生以降[閲覧権限がありません]にて完全自閉状態に。以降、総司令現地代理は実質的に消滅したと判断され、〈タハマガハラ〉による作戦続行が認められた。
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