子宮を全摘することになったので、すべてレポートします
じゅん麗香
はじめに/自己紹介
フリーライターのじゅん麗香と申します(小説を2冊出版しております。ごひいきに☆)。
アラフォー、女性、独身、出産歴ナシ。
2022年12月23日、子宮筋腫のため「複式単純子宮全摘術」+「両側卵管切除」を行いました。
そもそもの始まりは、2018年の秋ころに受けた人間ドックでした。
ドックは何度か受けていましたが、婦人科系を選択するのは初めてでした。
そこで、大きな子宮筋腫があると指摘を受けたのです。
既に右下のお腹を触ると、左にはない「固いもの」を触ることができました。
経過観察として、半年後に婦人科を受診することに。
半年後の診断では、筋腫にさほど変化はありませんでした。
また半年後に来るように言われます。
しかし、ここで新型コロナウイルスが流行するのです。
病院に近づきたくないと思った私は「きっと大丈夫だろう」という希望的観測で、病院に行くのをやめました。
そもそも子宮筋腫は、月経のある女性の約4人に1人は持っていると言われていて、筋腫があることに気づかないまま閉経を迎える人も多いもの。
閉経になると、筋腫は小さくなると言われています。
私も閉経まで逃げ切りたい!
そう考えていたのですが……
2022年、下腹のふくらみが急に大きくなってきました。
右下の腹内にある固いものの大きさが、ピンポン玉くらいだったのが、テニスボールくらいになった感覚です。
そのうちに、我慢でないほどではないものの、右腹部が時々ツキツキと痛むようになり、圧迫感が気になって集中力が切れるようになり、横になると同じ姿勢でいられないようになりました。
また、頻尿気味になったのもこのころです。
夜に目覚めるほどではありませんが、起きている間は、1~2時間おきに尿意がするようになりました。
とうとう、生活に支障が出始めたのです。
7月になると、なぞの体重減少も起き、「まさか、悪性腫瘍の可能性も!?」と怖くなり、病院に行く決意をしました。
(なぞの体重減少の理由は、結局不明のままです。血液検査的には、がんの兆候はなさそう、とのこと)
7月15日に、人間ドックやその後の診療を受けていた大学病院を受診。
表面から見ても明らかに下腹が大きくなっているので、後日MRIを受けることになりました。
結果、子宮が14センチ×11センチほどに肥大していることが分かりました。
本来の子宮の大きさは、卵Lサイズくらい。どれほど大きくなっているか、お分かりになるかと思います。
私の場合、筋腫が複数あり、筋腫のみ摘出するのは難しいと言われました。
また、この大きさでは腹腔鏡手術もできないと言われます。
つまり、治療するなら開腹をして子宮を全摘するしかないのです。
これは、かなりショックでした。
私は子供が好きなので、「いつかは出産したい」という希望がありました。
とはいえ、アラフォーですし、年齢的に厳しいことは承知しております。
ただ、微かな望みも絶たれことは確かです。
しばらく落ち込みましたが、現在パートナーもいませんし、平常心を取り戻すのは比較的早かったのではないかと思います。
子宮筋腫は命を落とすような病気ではない、不幸中の幸いではないか、と前向きに考えるようになりました。
子宮全摘は前提としたうえで、では体に傷が残らないよう、できれば腹腔鏡を希望しました。
そこで、子宮筋腫を小さくする「レルミナ錠」を半年のむことになりました。
これはホルモン剤で、閉経状態にすることで、筋腫を縮小させる治療薬です。
子宮を小さくする薬があるなら、閉経の時期までずっとのめばいいのではないか、と思ったのですが、最大6カ月しか服用できないようです。
(調べると、ちょっと裏技もあるようですが……)
また、この薬は毎日1錠のむのですが、保険適用で月に1万円弱。もし閉経までの10数年使えたとしても、それなりに家計を圧迫する金額になります。
(もし手術を受けずに薬ですむなら、私はこちらを選びましたが……)
ということで、しばらくレルミナ錠をのみ、子宮筋腫の様子を見ることになりました。
次回は、「本当に子宮摘出しか治療法はないのか」セカンドオピニオンをして、それを担当医に話したエピソードをお伝えします。
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