第298話 寝込めない
田舎に住む時に一番大切なのは、健康であること。
健康になる為に田舎に住もうと思っても、適切な病院が拠点から近い場所にあることは少ない。
街で治して、健康な状態で移住する方がラク。
インフルエンザなど一家全員が罹るような感染症でダウンすると、核家族は詰む。
まず病院へ行けない。高熱でフラフラな状態で車の運転は怖い。
実際、そういう人が病院まで自分で運転して事故を起こして救急車に乗っていったのも知っている。
タクシーもね、インフルエンザやコロナ疑いなんかでは呼べないでしょう。
路線バスがない所も多いし、あっても本数が少なすぎて使えなかったり。
タクシーも予約しないと来ないよ。
食べ物も冷凍やレトルトを常備しておかないと、歩いていけるコンビニやスーパーが皆無なので困る。
コロナで自宅待機の人たちに段ボールに詰めた食料配布をしていたけれど、「そうなの。買い物に行けないからそれがありがたいの」と頷いた。
こういうシステムはコロナに限定せず、有料でやってくれないかなと思う。
ネットスーパーが使える範囲内にいないから、親族が近くにいないと、病院にもいけないわ、食べられないわで死にかける。
ネットで手配して、ドアノブにテイクアウトの商品をかけていってくれるとかできないものかなあと子どもの小さい頃は思っていた。
掃除しなくても洗濯しなくても死なないけれど、食べられないとか病院へ行けないとかでは簡単に死にそうで。
単身者向けにトレイの冷凍の食事を売り出しているが、あんな感じの療養セットとかあれば便利だなあと。
冷凍庫に入るか考えるのも疲れそうだから、常温レトルトの方が助かるかな。
自分の体調が怪しくなってきたら、少し買いだめする習慣になってしまっている。
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