第247話 戦いが始まる

いい天気だな、今日はたくさん洗濯しようとふと外を見ると、私のバイクがとめてある斜め上あたりに茶色い塊を発見してしまった。

まだ小さいが、確実にハチの巣。


近くまで行ってみて、大きさやハチの様子を確認。

一匹だけが営巣しているようなので、すぐさまホースから水攻めにして落とした。

そして、巣も火ばさみでもぎ取った。

水で落としたハチがよろよろとまた巣のあった場所へ帰ろうとしている。


できるだけ殺虫剤を使いたくないのは、近くにバイクを停めてあって、それにかかって悪影響が出るかもしれないから。

塗料が剥げるとかありそうだし。

そもそも殺虫剤の匂いで気持ち悪くなる。

鉢植えのブルーベリーが結実するためには、コロンコロンした体格のマルハナバチに来てもらわないとならない。避けられないためにもなるべく使いたくない。


この春2つ目の巣の撤去。


晴れた日にチェックしているが、普通に見上げただけでは見つけられない場所に巣を作るから厄介である。


ハチは巣に執着するから、しばらくはその周辺を見ておかなくてはならない。

同じ場所にまた営巣ということも多いとか。

実際、1つ目と2つ目の巣の位置は、数センチほどしか離れていない。


今日、久しぶりにバイクに乗ろうと思っていたのだが、乗る前に巣を発見できてよかった。

うっかり知らずに近づいて、エンジンをかけたら驚いて刺されていたかもしれない。


撤去した巣は特に何も入っていなかった。

作り始めたところで私に見つかったのだな。


戦いの火ぶたが切られた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る