第224話 本

夫とお出かけをして、夫の用事が済むのを待っていた。

街の図書館に入って、たくさんの本を読んだ。ジャンルもいろいろ。


その中で、これまで手にしたことのない作家さんの本を読んだ。

シンプルな表紙で、これまたシンプルな題。


「じゃむパンの日」


エッセイ本だ。

エッセイ本は、知らない人のものをほぼ読まない。

ちょっと個性的な作家さんとかタレントさんのものを読む。


一言で言って、面白かった。


それでどんな人なんだろう?と調べてみたら、芥川賞を受賞されていて、ちゃんとした人でそりゃそうだなあと。

直木賞受賞者の作品よりも芥川賞受賞者の作品を読む機会が私にはあまりなくて、地元の図書館で勇気を出してある作品を読んでみたら、読むのを後悔したくらいガッカリしたこともあって、今回は逆で反省したのだった。


「芥川賞受賞者のエッセイです」というようなPOPがあったら、手に取らなかっただろう。あえて何もなくて、手にとれたのだ。


残念ながら、もう作家さんはもう亡くなってしまって、新しい作品は出てこない。

他の残された作品を探して読んでみようと思っている。


電子書籍もいいけれど、こうやって実体のある書籍だと、こういう出会い方をするから油断できないね。

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