第124話 タバコ

田舎にやってきて驚いたのは喫煙率の高さ。

今は若者も健康を考えてか吸わなくなってきたが、都市部よりは今も喫煙率は高いのではないかと思う。


同年代以上の男性はまず喫煙していると考えてよく、学校の敷地内が禁煙となるまでは、あちこちで平気で吸っている人を見たものだ。

運動会なんかも禁煙になってからでも、敷地ギリギリのところでタバコをふかす集団がいたりして、子どものイベントの一日くらい我慢できないのかなあと呆れていた。

だって、酒盛りしてるのと同じだからね。まあ、酒盛りしているグループもあった。


用事があって我が家に訪ねてくる人も、玄関先でタバコをポイ。

誰も吸う人のいない家なのに、なぜか家の前に吸い殻が何本もあるなんてことがある。


洗濯物をたくさん庭に干して、家の中を換気するために窓を開けていたら、ふいに煙たい風が入ってくる。

喫煙者が近所にいると、厄介。

うちに回ってくる回覧板も燻されている。

うちの洗濯ものまでは燻さないでーと、慌てて取り込む。そして窓もぴしゃりと閉める。


自分の家の中でだけ思う存分吸ってほしい。

キレイな空気の中で吸うのが醍醐味だとばかりに、自分の家の窓を開けてまで吸わないでほしい。


意外かもしれないが、吸わない人からしたら、喫煙者がいる家の人は全員洋服が燻されているからわかる。

目の前で吸われなくても、気が付く。


その匂いに呼吸器が弱めな私は咳き込んでしまう。

なので、できるだけ花粉の時期や、風邪の治りかけの時期なんかには、喫煙者に遭遇しないように注意している。


特急が止まる駅近くにレトロでコーヒーが美味しい喫茶店(カフェではない)があるが、喫煙可能のお店なので辛い。

あまり人がいなさそうな時間を狙って子どもと行ってみたことがあるが、常連のお客さんらしき人がタバコをふかしていた。

そういう常連さんが多いから、禁煙にはしないのだろうな。





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