第35話「幸の気持ち②」
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ほんっっっとうに色んなことがあったなぁ!!!
俺の初の異世界ファンタジー!!!
ははっ、あの毒巻がいたら心底、羨ましがるんだろうなぁ。
でもほんとーに大変だったけどね。チケット配りとかさ。
この世界の人は音楽が大嫌いなんだ。まじでね。
楽器見ただけであんな顔するんだもん。俺だったら飛びついて見ちゃうのに。
でもさ、でもさ、でも……。
最後は通じたんだ。俺の音楽が届いたんだ。
覚えてるか!?あの観客の笑顔と楽しそうに身体揺らしてる所!!!
……俺は覚えてるよ。
たぶん忘れない……。一生ね。
色ででも覚えとこうか!
この村で浮かぶ色は……。緑だね!ピーマンの緑!
バーウの村のあの景色は緑色!!へへっ安易かな?
それでそれで!
最初にあった時、嫌な事言ったあのスキンヘッドのおじちゃんも謝ってくれてさ。
みんなとさ、仲良くなったんだ。
警備兵のおっちゃんも嬉しかったなぁ。
門で見つかった時捕まえられるのかと思ったけど。大丈夫だった。
そんで悪ガキ達ね。あいつらどこ行ったんだろう?
今日全然見なかったけど……。おばちゃんがピーマン焼いてた。
まぁともかくさ。あいつらは影の立役者だからね。……ありがとう。
やっぱりライブって良いよ。
なんか繋がれるっていうかさ。
人生で一番大切な事なんじゃないかな。
でね、でねでね!!!
そのライブがこれからいっぱい出来るんだ。もう数えられないくらいにね!!!
楽奴解放の演奏旅行だ。
キヨラが言ってくれたんだ。手伝うって!
一人じゃ不安だからさ。きっと逃げちゃったんじゃないかな、俺だけだったら。
でもキヨラがいれば大丈夫!
それとピーネ!!絶対大事なんだ!!
普通に旅するのじゃピーネは連れていけないけど……、ほら、魔物だからさ。
だから考えたんだ、俺!
魔物がいても大丈夫で、みんなで音楽しながら旅する方法。
サーカス団だよ!いいよね絶対!これしかないよ!!
これからの俺の旅に、ピーネがいないなんて考えられない。
大切な友達。仲間なんだ。
これから3人でどんな景色をみるのかなぁ。
楽しいだろうなぁ。あぁ楽しみだ!!
楽奴の解放やってやるよ!
俺らの音楽でどこまでも世界の色を変えてやるよ!
これが俺の今の気持ちだ!
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