第41話 メガネ

おいら、メガネ。

3000円メガネ。

ほんとは3500円なんだけどね。

おいらのご主人様は女子大生。

普段はコンタクトなんだけど、家でちょっと。ってとき用に

おいらを選んでくれた。

3500円っても、なかなかデザインも良いし、捨てたもんじゃないよ。

軽いし丈夫だしね。

お店でもちゃんと目を測ってそれにあったレンズを装着。

3500円でも馬鹿にできないよ。

ご主人様もおいらを気に入ってくれてるみたいで、

寝る前のちょっとした時だけじゃなく、

休みの日にちょっと買い物。ってかんじの時は、

コンタクトじゃなくって、おいらを装着。

おいらのほうが楽かな?っていってるそうな。

昔のメガネはともかく、今のメガネって色々考えてるからね。

あんまり鼻の付け根がムズムズしたりしないようにとかね。

でもさ、ご主人様。いや、ご主人様の彼氏。

たしかにおいら、丈夫だよ?でもね。

座布団ひいて、そこにおいら置いて、その上座って、

「きゃっ。」

とかいって遊ぶのやめろ。な。

ご主人様。あのバカタレに、ハズキルーペのまがい物買ってやってくれ。

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