A「ここなんてどうだ？　今の彼にぴったりだと思うのだが」

B「え？　そうですか？　私はこのまま進んだ方がいいと思うんですけど」

C「いいや、こっちに大きく曲がるべきだ。この道を進んだ例は少ないんだ。少ないからこそ、彼らは対応に困るはずだ」

A「例が少ないとなると、どうなるかわからないと思うのだが」

B「それに、そっちに進むとなると大きく右に回らないといけないじゃないですか。それより、こっちに進んだ方がゆっくり曲がれるんでいいと思います」

C「二人ともわかってないな。進んだものが少ないと言うことは、彼らに貴重な体験をさせてあげられるんだぞ？」

AB「ですけど──」

C「ならばじゃんけんじゃ！　じゃんけんで決めるぞ！！　じゃんけん──」

アナウンサー「なんと昨夜発生した台風◯号ですが、急に進路を大きく右に曲がり始めました！！」

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