#248 あの季節
さあ、今年もやってきた。
去年が終わってから、待ちに待ち続けたこの時期。私は朝から疼いて仕方なかった。出勤の時、今から昼が待ち遠しかった。午前中な仕事なんて手につかなかった。午前にねじ込まれた会議なんて半分聞き流したようなもの。
そして、始まる昼休み。私は財布とスマホを手にオフィスを飛び出した。真っ先にオフィス近くのファストフード店へ入り、例のものを注文する。
「今日発売される、お月見様の期間限定ハンバーガーをセットで!」
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