旅行先でのお仕置き

「まずは水着の準備ね。レン。ちゃんと持ってきてる?」

「うん。部屋に、あるけど……」

「そう。じゃあ、、海へ行って泳ぎましょうか」


 お姉ちゃんが笑いながら話してくる。

 一方で、部屋に連れてこられたカリンさんは、ベッドで痙攣を起こしていた。


「ふっ、んん……ぐ……ふっ……ふっ……」

「しっかり、口を動かしてください」


 ズボンを半脱ぎの状態で、カリンさんの顔に跨った安城さんが言った。

 シーツで下半身を隠し、腕を激しく動かしている。

 その度に、大きな水音が何度も鳴り、「んむううっ!」とカリンさんが甘い悲鳴を上げた。


「もう、許してあげたら?」

「だそうよ、安城」

「そうですね。遊ぶ時間がなくなりますし。この辺で……」


 ペチペチペチ。

 濡れた肉を連続で叩くような音がシーツの中から聞こえてきた。


「ふぎ、いいいっ! ダメ! ま、たぁ、……い、き、……あああっ! やだ! 体がおかしくなる!」


 安城さんが邪悪な笑みを浮かべた。


「お豆を叩かれると、可愛い反応をしますね」

「あ、がぁ! はぁ……ラン様……おねが……もう……やめて!」

「口を開かないでください。もっと続けたくなります」


 相変わらず、意地悪だった。


「そんなに叩いて、痛くないのかしら」

「ケイ様は経験がないのですか? 叩いた後に痺れるので、それを、……こうやって」


 叩く手が止まり、安城さんは腕を左右に振った。


「んああああ! 壊れる! もぉ、限か……、やっ、……いぎっ!」


 腰が大きく跳ねた。

 シーツの中では、ブシャと水の噴き出す音が聞こえる。


 安城さんは、どこか名残惜しそうに上からどいてあげる。

 解放されたカリンさんは、汗と涙で顔がグチャグチャになっていた。


 けれど、不思議と恍惚とした表情を浮かべていて、安らぎを感じている風にも見えた。


「行きますか」

「ええ」


 ボクは二人に外へ出され、自分の部屋に戻った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る