068 今日が一番若い日

    ◆2023年7月21日

食糧危機でやむなく人界へ2ケ月ぶりに下山したら、ぐうたらかつ出不精婆さんには大事過ぎたようで……、とんと気が抜け調子狂い、やっぱりボロロプレハブにひきこもっておりますです。

そんなで今朝は、よく見るパターンの嫌な夢から覚めもしました。


都電に乗ってたはずが行先がわからなくなったり、新宿へ戻ろうと駅を捜しどこかの町を迷い歩いてばかりとかのバリエーションで、ミソは必ず若かりしころの姿な自分のまま、抱えてる不安に息が詰まって両目を見開いちまったというね──。


こんな婆さんになってなお、あのころと変わらないあてどなさにうろつくしかなくて…、覚めちまう夢。迷子の迷子の婆さんの夢(ボケちまった徘徊老人の心中やいかに)。



始まった夏を満喫しに来た海浜浴場の若者たちの肢体を、買出しの行き来に眺めたからよね、またこんな夢見たのは。

私がとうに失ってしまった時間、これまでをついやしても、いまだ安堵できる棲み処をこさえられずいるからで。


あのころの活力を惜しげもなく浪費してきた愚かさ、後悔に、まだこんな目覚めの悪さを繰り返すしかできなくて──。



──な~んて気取った自己憐憫に、今日も一日がかりなわけでした。

そんな暇に漂着したこの海月山を少しでも手入れすりゃいいものを、誰も怒ってくれないぼっち暮らしでもあるしさと、いじけ気分をこねくりまわしてました。




Today is the first day of the rest of your life.

今日が一番若い日って、格言だそうです。


ならば、今日を人生の最老いぼれ日と嘆く代わり、今日こそが一番若い日と呪文のように唱え、悪癖&悪夢払いゴッコにふけるのもありじゃない?


てなてな思いつきに、

さあ~、皆さんも御一緒に!

今日はイチバ~ン若い日ッ♪


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る