067 サマービーチ赤胴の肌まだまばら

    ◆2023年7月19日

今日。ようやく2ヶ月ぶりに、軽トラで町へ食料補給に下山。

潮風を振り切ってはふりきっては、海岸線の国道を走行しました。快感でした。

まぶしい陽射しもはじき返して、アクセルを踏み続けました。

蝉時雨せみしぐれをエンジン音のバックコーラスにさせて高揚、

ああ…夏だなあと、常はヘタレ婆さんらしくない体感まで堪能したことでした。

3つもある海水浴場の半裸の若人らごと、次々置き去りにしてやったからだったんでしょう。



そして陽射しが鈍りだした帰路もまた、海水浴客らからエネルギー補充できたんでした。

県内の学童は早くて週末から夏休みらしく、本当に若人ばかりだった。


でも、赤銅色しゃくどういろした若者は少なかったな。駐車場の呼びこみや売店の売り子などは、黒人なみに焼けた者もいましたけどね。


……夏なんだもんなあ。

明後日からは七月も下旬となる。




海月山、しかもその山頂ボロロプレハブでウダウダこもりきりだったったから、今日の人界での刺激は、ぼっちな山ん姥にはかなり強烈でした。

だから今夜はきっと、なかなか寝つけないと思う。


そう予想したことと、ネットサーフィン中毒になりだしたのを懸念、今日は図書まで借りて来ました。返却期限が2週間のためガソリン代を惜しんで利用してなかったのだけど、あまりな隠居暮らしを変えるキッカケにできたらって。

2週間後、今度は子供たちも交った海水浴客を眺め、失せてた覇気はきをまたもらおう──考えながらも今日は、七月の人界を行き来したというわけでした。

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