051 雨に咲くカサブランカ

    ◆2023年7月1日

名前が傘で始まる(こじつけ)ユリが、夜来からの雨に打たれています。

なのにオババギャグ好き婆さん、濡れるのをかまわず見に行きました。

年末に植えた球根がどんな花か、間近く確かめずにいられなくなったのね。二階の窓から見下ろすだけじゃ、白かったつぼみが淡いピンクに開いたとしかわからない。




純白の普及種が知られるカサブランカは、スペイン語のcasa=家とblanca=白い、つまり白い家の意とか。

その一族らしく色幅があった花は3輪中の2花は白く、1花が優しいピンク色で、つぼみもそう。だけどもうひとつは紅色がかってるくらい。

そしてそんな色味が花弁の縁にもにじんでて、やはり傍でなきゃ気づけない特色でした。雨粒にうなだれた下草をかき分けても来た、甲斐がありました。



先月半ば咲いてた透かしユリはとっくに花芯も落ちきり、カサブランカも今日の降りにほとんど横倒し。来週半ばからは雨続きというし、もう2球のカサブランカがどんな花となるかは、傍で眺められなさそう。

たぶん1球は普及種の白花でしょうが、…はてさてです。

ボロロプレハブの2階からは葉っぱだらけのキーウィのツルがのたくり、どうしてもよく見下ろせないんですよね。


それでもあれだ、雨がしぶく窓をしつこく開けちゃあ確かめたがるんだわ。きっと。


それだけ暇なんだったら悪天候の日くらい、ゴミ溜めと化してるプレハブ片付けだしゃあいいのにって、思いはしてもね──。

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