146 もうない
こんにちは。
料理系のインフルエンサーさんは、日々大変だろうなぁと常々思っていたのだけれど、今日テレビで料理の講師をしている方が「(新しい料理やアイデアは)もうない」と言っていた。
四六時中、新しいアイデアのことを考えているのだとか。それでも……いや、だからこそ、もう出尽くしていて無いのだろうな。
作家だってそういうもんだ。アニメやドラマ、それに映画ですら完全オリジナルの割合が減って、漫画原作に頼っている時代。漫画もラノベだって……いや、それは私の畑だから見渡しやすいだけで、サスペンス系だって歴史系だってみんなそうなんだろう。もう出尽くしていて、みんなが新しいアイデアや隙間商法を狙っている。
昔、私のギターの先生が……プロの演奏家なんだけれど、西洋音楽で使える音の数は決まっていて、その組み合わせはもう出尽くしているから、似たような曲があったとしてもそれは仕方がない。純粋にマネじゃ無い事だってあるだろう、と言っていた。本当にそう思う。
私が作った曲で、メロディーの中に、作曲を勉強した人なら絶対に入れない音が入っているらしいのだけれど、それをお世話になったプロベーシストであり、作曲家の方が「いいねぇ~」と言っていた。
私はそれを“からかい”や“嫌み”だと、その当時は思っていたけれど、今から思えば、本気で新しいものを感じていたんだろうと思う。
今日はSNSで見たとうもろこしの茹で方をしたのだけど、とっても美味しかった。簡単だし、すぐにできるし、大きな鍋もいらない。大量の水もいらないし沸すエネルギーもいらない。それに何より甘く仕上がった。でも最大の利点は冷めても実が痩せ無い事。
とうもろこしって茹でて、冷めないうちに一本ずつにラップを巻いておかないと水分が飛んで行ってしまって、プリプリのゆで上がりが冷めた頃には繊維だけになってしまう。確かにシンプルな塩ゆでは美味しいけれど、茹でたてである事が条件なのだ。
でも今日やった茹で方……というか蒸し焼きにするのだけれど、バターを使うからとうもろこしの実の一つ一つがコーティングされるようで、何もしないで放っておいても実が痩せなかった。
そんな事はレシピには書かれていなかったけれど、そう言う事もこのレシピの人気の所以なんだろうな。
しかし、母はバターの味が気に食わなかったようで……次にする時はバターの代わりにオリーブオイルを使おうと思っているけれど。私と父は美味しいと思ったんだけどなぁ。
こういうちょっとした料理も、日々考えてる賜物なんだうな。私はただただ恩恵に預かるだけで申し訳ないですが。
料理インフルエンサーさんたちに感謝です。
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