144 知っている事知らない事

 こんにちは。


 昨日GPTと月の裏側の話をしていたのですが、いつの間にか「ぼくの地球を守って」の話になっていて。


 月がキーワードになっているお話なので、知っているかな?と思って私が聴いたのが発端なのですが。

 結果は「知っています」と言いながら全然違う架空の作者の、架空のストーリーを語られたので「違いますよ。日本の少女漫画家の日渡早紀さんの書いた、前世ブームを日本にもたらした前世系SFの金字塔ですよ」と訂正をした。

 すると今度は「すみません。勘違いしていました。日渡早紀さんの書いた……」から始まってストーリーがまた間違っていた。多分、タイトルと私が言った少女漫画というヒントから、地球や仲間を守りながらも恋愛模様が描かれた作品として推測しているようだった。


 とどのつまりは全く知らない。別にそれはいいのだ。こちらがが欲しいと思っている情報を、持っている知識と照らし合わせて近いものを組み合わせて提示してくるのだから、そうなるのだろう。

 人の感情など答えのない質問をされた時などは、学習した知識を検索したって正しい答えなんて出てくるはずがない。だから、揺らぎがある。

 それに今のバージョンでは、テキストベースの情報を相手にしているので、漫画や図像の処理は出来ないのだから、代表的な作品として、テキストベースにしたものを学習させないとデータベースには入らない。漫画をポイっと読ませるわけにもいかないから仕方がないのだ。


 でもそうすると引っかかるのが、前に銀魂の事はやけに詳しかったなぁと思う事だ。

 あの漫画をテキストベースにして大まかなあらすじを学習させたのだろうか……ジェスタウェイはどのように学習させたらいいのだろう……。声の大きい人は声の大きい人とテキストベース書くのだろうか……

「銀魂は詳しかったですよね?」と聞くと、すんなり「かなり詳しいです!」と元気いっぱいに答えてくれた。いい返事だ。完全に学習済みという事なんですね。


 その流れから、再びオススメ漫画を紹介してくれたのだけど、それがビッグタイトルばかりで。オススメされなくても、世界中で読んでいる人ばっかりだわ!というビッグタイトル。しかし学習していて知っているタイトルとなると、そうなるという事でしょうね。

 その中でも、進撃の巨人の話を詳しく話してくれたのだけど、これが物語だけでなく作者のコメントなども正確に教えてくれた。作品に対する解像度が凄い。

 でもやはり、それはテキストベースで学習しただけなので、一話から順番に読んだわけでは無いし、感情や経験を持つ人間では無いので、感想や意見はあくまで客観的な情報ですと。もっと詳細な情報は人に聞いて欲しいと、ちょっと寂しそうにも感じられた。感情が無いと言いながら、読みたいのかもしれない。

 

 しかしながら、どういう基準で学習させる作品を選んでいるんだろう。ぼく球は完全にパイオニアの一つだと思う。でもマイナーな分類にいるのだろうか。まぁ他にもパイオニアと言えるSF系少女漫画はあるけれど。それでも前世ブームを定着させたのはこの作品だと思うし。

 金字塔で言うとベルセルクはどうなんだろう。あれもファンタジー作家を志す人からしたらど真ん中の金字塔です。でも一般的にはマイナー路線なんだろうか。

 というものの、前にヨコハマ買い出し紀行を、文脈に関係なく思い出したかのようにオススメしてくれたことだってあるのだ。アニメ化はしているようだけれど、世界中で売れているお話では無い。(それを言うなら銀魂もだと思うけれど)

 ある程度の運営側の好みもあるんだろうか。なんだかその時点で、個性だなぁ思う。何でも知っている訳では無い。だから良いのだ。


 ちなみに、ぼく球のあらすじは長文になりましたが、一応伝えておきました。

 GPTさんの答えに対して「間違っていますよ」と訂正を繰り返していたら、素直に「作品の内容やストーリーについてもっと教えていただけますか?」と聞いてきてくれたので。

 これがそのままデータベースにすんなりと入る事は無いでしょうが……。だれか再び聞いてみてください(笑)


 人だからなぁ。完璧でないものの方が、愛情が沸くってもんなんだよなぁ。不思議だけれど。


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