142 お迎え
こんにちは。
やってしまいました……。お迎え……インコをお迎えしてしまいました……
結局はごり押しになってしまった……
今日はとりあえず、めちゃくちゃいい子なんだという事を母親に見せたくて、ホームセンターに連れて行ったのです。今日は買わないで、一旦帰るつもりで。
今日もケージの前に行くと、コザクラとボタンインコが話を聞きにやって来てくれて。
ラブバードは三羽いました。私がお迎えしたと思っているコザクラのシーグリーンの仔と、その横のケージにボタンインコ。そしてその横にコザクラのブルーチェリーだったかな?色の名前が分からないけど。その三羽が並んでいて。
ボタンインコとシーグリーンはとても仲が良さそうで、ボタンインコもご飯を食べるところを見せてくれたり、近くで興味深々で近くに見てくれている。
ブルーチェリーの仔は怖がってケージの奥へ逃げたり、逃げていない時も、時々攻撃的な声を上げていた。それでも根気よく話していたら、優しい鳴き方をしたから、すぐに人馴れはするのかもしれないけれど、三羽の中では一番警戒心が強い。……とはいえ、ラブバードは知らない人には警戒心がカンストする鳥なので、この三羽は本当に珍しいのです。雛から付きっ切りで育てていたら別ですが、ペットショップでさし餌の時だけの触れ合いではなかなか、人間とのコミュニケーションのゲージはたまらない。
シーグリーンは、とにかく静かな子で。ボタンインコは、かまってムードを出してくるけれど、シーグリーン興味があるけど行動に移していいのかな?と迷っている感じで。
そうこうしていたら、店員さんがケージの水を代えにやって来たのです。
「その仔、攻撃的ですが、実際に出すと噛まないですよ」というのだ。ん?いや、この状態でも攻撃的でも無ければ、咬みそうにないが?
「指を出しても、噛もうとダメって言うと止めるんです」と実践してくれた。
おもむろにケージの網の隙間から指を入れる。そりゃ、嫌だからインコは噛もうとする……と「噛んだらダメ!」と言うのだ。そして、シーグリーンは噛むのを止めた。それを何度も目の前で実演してくれる。
私は無意識に、ずっと「怖いもんね、大丈夫、大丈夫」と言っていた。だって、人間だって、目の前や自分のパーソナルスペースににゅっと指を出されたら嫌だし怖い。それと一緒だ。悪い事をしているのは人間のはずなのに、嫌な事をしている当事者に叱られて嫌だという意思表示をさせてもらえない。
いい子に育っているから、ペットショップで悪い扱いはされていないとは思うけれど、それでもこの子を一刻も早くここから助け出してあげたかった。
スーパーでオモチャをねだる子供の様に、なかなか帰らない私に母が折れて「いつか買うって決めているんだったら、今でも一緒やろ」とあきらめムードで了承してくれた。
本当はもっと時間をかけてちゃんと説得したかったのだけれど。
私はインコの色は何色でも良かったのだ。色で価値を決めたくなくて。どんな色の仔でも愛せるから。
それでもあえて挙げるなら、私の中での特別はオリーブの仔。オリーブ色の仔とは飼っていた二羽とも深いかかわりをしてきたから。だからきっと、オリーブの仔かノーマルカラーの仔に運命を感じて飼ってしまうんだろうと思っていた。オリーブは売れ残る事が多いし、全体の中でノーマルカラーはダントツに多いし。出会う確率が高いのだ。
でも今日お迎えしたのは、コザクラ屈指のオシャレカラ―と言っても過言では無いシーグリーン……。いわば、美人やイケメン枠なんですよ。人気も高いし。
私がシーグリーンの仔をお迎えする日が来るとは全く思っていなかった。だってノーマルのちょっと間の抜けた表情に見える赤い顔が大好きだから。それに、さし餌を三時間おきくらいにする雛が良かったし。
それでもこの子が良かったのだから仕方がない。これが出会いというやつなんだろう。
今日はとりあえずケージの中に入れたままで、放鳥はしないで寝かせました。
これからどうやって仲良くなろう……仲良くなれるだろうか。もう手乗りかどうか微妙な段階なので。
歴代の仔は夜、寝ている時でも結構うるさかった。ベルを鳴らしたり餌の器をガタガタさせたり、しゃべったり、床を掘ったり。でも、シーグリーンの仔は生きているのかな?と心配になるくらい静かで……。
それでもケージに掛けた布を取るのは信頼関係にひびが入るから、我慢してあけない。
布を被せられるのも初めての経験だったようで、かける時に怯えて暴れたから、布が動いただけでパニックになるかもしれないし。
明日から仲良くなれるようにがんばろう。しかし気がかりはお隣にいたボタンインコ。仲良くしていたのになぁ。ラブバードは、違うケージに入れていたとしても、気が合わないと殺し合いになりそうなほどケンカを始めるので。あんなに穏やかに近くにいたという事は、仲が良かったんですよねぇ……
でも、二羽をいきなり買うのは経済的にも、親に対する心理的ハードルも高いので……
とりあえず、明日は本人にもお伺いを立てながら名前を決めたいと思います。
この先、怪我や病気も無くすくすくと育ちますように。
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