140 タイムライン

 こんにちは。


 最近、ツイッターの仕様がコロコロと変わっていて。その中の一つにオススメのタイムラインが出来たことがあるのですが……。

 フォロワー以外の話題や注目度の高いツイートや興味ありそうなもの、フォロワーが注目していたり近い存在の利用者のツイートや、まだ見ていないフォロワーのツイートなどが流れているみたいなのですが、それがなかなかに困っている。

 

 見なかったらいい話なんですよ。分かっているんですけどね。目につくんですよ。刺々しいツイート。

 政治的な話から、芸能人のアレコレ、人気商品を粗悪品だと糾弾するものなど、バラエティーに富んでいますが、知る必要の無いもの、知りたくないもの、憶測や妄想の域を出ないのに言い切っているものばかり。

 またそれに群がっている人たちが、結構酷い……


 そういうツイートが注目度が高いものとして流れて来るのだから、世の中に正義と悪意が紙一重で混在しているんだなぁ、しかも溢れ返っている。


 誰の死が誰の陰謀だとか、誰が誰に囲われていたとか、発言が拾われて訴えられても知らないですよ?と思う。もし仮に発言内容が真実だったとしても、被害者にも不利益だったり名誉を傷つけている事も含まれるのに。


 少し前にとあるタレントさんが、鳥好きに叩かれていた。

 不注意で逃がしてしまったインコを探しても見つかるはずがないでしょう、みたいな内容を笑いながら言ったらしいのだけど。確かに、そうだとしたら、配慮に欠けると思う。そして、見つかるはずがないというのは真実では無い。見つかりにくいけれど、見つかる事もある。

 何よりも、いなくなったインコのお尋ね広告を出している人は、本当に必死なのだ。息するのがやっとなくらい後悔と心配で潰れそうなのに、笑ってはいけない。迷子になってるインコだって、どれだけ心細いか。頼れるのは飼い主だけなのに。食べ物も無いし、暑いし寒いし、カラスなどの天敵におもちゃにされる可能性が高い。猫だって天敵。だって飛ぶのが下手なんだから。

 飼った経験が無い人やロスしたことが無い人には想像しにくい事かもしれない。でも、そこまで想像しなくても、真剣に探している人がいるのに馬鹿にしたような態度は、絶対にしてはいけないのだ。

 

 しかしそれを叩くのが正義だと、ナイフのような正論でズタズタにするのは間違っている。正義が暴力になっている。

 こういう構図がSNSに溢れすぎていて、それを出来るだけ見ないようにしているに、オススメタイムラインで目入ってきてしまう。


 そういう事に、絡まなくても良い立場にいる人たちがどんどん絡んでいくのは、ある意味エンターテインメントなんだろうなぁ。怒ったり泣いたりは、笑う事と一緒なのだ。純粋に正義感で動いている人がいるのも確かだと思いますが。

 

 かなり昔の話ですが、福島の原発が事故を起こした時のNHKピーアールさんの中の人の話。

 タイムラインが荒れて、報道の一旦を預かっている者として責任感を感じたり、実際に状況を聞いてくる人や伝えない事をせ詰めてくる人で、心身ともにやられてしまったらしい。

 でも一歩リプ欄を離れて、違うタイムラインを見たら、すごく平和でいつもの日常がそこにあって。どんな情報を取捨選択するのかは自分次第だと思ったらしい。

 業火のようなタイムラインに身を置いているのは自分だという事だ。人は選んでもいいのに、わざわざ正義に油をかけて、苦しい方を選んでしまう。


 世の中、知らなくても生きていける人ばかりなんですよねぇ。知る欲があるがあるのが人間ですが、何を知るのかは選んで、質の良いものを摂取しないといけない。


「平和が退屈」といマインドはいつまでたっても幸せになれない、という事です。



 私はそれどころじゃないんですよ。鳥と生活したいと言うこの気持ちをどうしたらいいのか、方法が無くて苦しんでいます。解決方法は一つしかないと思うけれど、それは簡単じゃないミッションなんです……


 はぁ。


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