23 偉人のサイクル

 こんにちは。


 考え事をしないように一心不乱に編み物をして、出来上がった商品を、たった二個だけれど、納品しようかなぁと思って出かける予定にしていたのだけど、結局出かける事が出来なかった。

 出かけてしまったら、店主さんと絶対にインコの話になるから。情けないけれど、まだその覚悟が出来ていない。

 でも今日行くべきだったんだよなぁ。早くお客さんの目に触れないと冬が行ってしまう。まぁ、今週は大寒波がやって来るのだけれど。


 

 ところで、エンタメの周期でいつも思うのだけれど、織田信長と宮沢賢治に不思議にスポットライトが集中する年が定期的にやって来る気がする。アニメや特撮だったら、子供のころに見ていた世代が……とか、リバイバルだとか分かるのだけど、この偉人二人はそんな事関係なくやって来るように思う。


 某織田信長の漫画とアニメにはまっているので、その周辺の製作サイドの記事なんか読んだりコメンタリーを聞いたりすることがあるのですが、私がハマっている作品が放送されていた時期も不思議に織田信長を題材にしたアニメが何作品かそろってしまったらしい。生誕・没後○周年とかのアニバーサリーでもなんでもないし、制作委員会同士が示し合わせたわけでも無かったそうだ。だから不思議だなぁ~と作り手側も思っていたらしい。


 宮沢賢治に関していえば、派手に注目を集める時はアニバーサリー系の時もあるのだけど、こっそりと映画が作られたり賢治展のようなものが巡回していたりする時は、別に何でもない時の気がする。なんだかんだと繰り返し、映画が作られるんだよなぁ~。あとイーハトーブの特集とか伝記紹介的な特集番組とか。

 私が好きだから目につくだけだろうか。もし私が新選組が大好きだったりすると、また特集やっているな~とか思うんだろうか。


 いや……でものサイクルがあるのは確かだ。賢治さんに関しては、映画は作られ過ぎて興行収入が見込めるんだろうか?と思う事がけっこうある。今回はちょっと違うアプローチの映画みたいだけれど、もう彼の生涯をまとめた映画はたくさんあるから、少し捻ったんだろう。でも、そうまでしても彼を題材にした作品が作りたい人たちがいるという事だ。異端だけど、彼もヒーローなんだろうな。彼自身、生き難い人生だっただろうし、周りの人たちも、彼が純粋すぎるからとても大変だっただろうけれど。


 偉人の二人に今の日本を見せてあげたいなぁと思う時がある。賢治さんには街には花壇が結構あるし、植物園に行けば大規模にデザインされた花壇があるのも普通。街には電車が走っているし、天気予報も雨雲レーダーがスマホで確認できる時代になったよ、と見せてあげたい。

 信長には商店街とかショッピングモールを案内してあげたり、焼き物の総称が「瀬戸もの」になっているって教えてあげたいし、吹き抜けの大きな建物も見せてあげたい。あと、お屋敷とかお城を入場料を払って見学する文化、現代は有りますよって。

 そして繰り返し、あなた達を題材にしたエンタメ作品が作られるほどのヒーローですよって。信長は当たり前だという顔をするかもしれないけれど、賢治さんは驚くだろう。優しい人だけれど奇異の目で見られている人生だったから。

 正反対そうな偉人二人だけれど、世代関係なく日本人の心に響く何かがあるんでしょうね。



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