第28話

「とりあえず、携帯出して」


「えっ、、携帯?」


 携帯を出すと、ゆうは自分のと私の携帯を操作した。


 「はい、じゃあさっきの一連の流れ送っといたから」


「撮ってたの?」


「そう、考えもなしに割り込まない」

 ゆうは、小さい時から様々な手を使って助けてくれた。

 

 「ねぇ、なんで助けてくれたの?」


「は?漫画の読みすぎじゃない?」


「え、」


「いや、普通、土下座強制させられた人がいたら、助けるだろ。

状況的に自業自得の場合があるが、今回はお互い様に見えたが、土下座強制になると山理の方が悪く見えたな。」


 「、、、」


「別にそれが、家族とか関係ない。ただ当たり前に助けただけ。」


「そっか、」


「じゃあ俺は行く、出来ればその証拠使って土下座強制させられたことをちくってほしいが。そうすれば、うるさいの消えるし。ただ面倒いし任せるわ。谷底と違って、山理は悪口言ってくるだけだからうるさいだけだから」


「ゆう!」


ゆうは返事をせず、歩く


 「ありがとう」


だけど、彼は反応は何もなかった。



 送られたビデオ見る。強制させられた人がいた、助けるか。

 その前から取ってあるじゃん。


 

 私はゆうの変わらない優しさと、久しぶりに長く話せたことに幸せを感じた。


 あ、土下座の写真は消してもらってない。


ーーーーーーー


 とりあえず、山理 華の証拠は手に入れた。

 面倒いから、冬華に色々やって欲しい所だが、やらなかったら場合は、決まった大学か、就職先に送りつけよう。


 土下座の写真を開く。


 おもろいから取っておこう。


 あの冬華が謝罪どころか、土下座ね。

 人は変わるもんだな。



 もう少し、村上の弱みも撮りたかったが、流石に割り込んでしまった。途中から黙っていたし。


 まぁ、いいや気分変えてバイト頑張ろう!

 ついでにこの修羅場と土下座を店長に共有しよう。

  


 

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