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 友だちがいる夜はかえって、闇夜が楽しいように思う。


 何があるかわからない闇。



 だけど、そばに居る。



「いい国だね」


 スピカがどんな顔をしているのかはわからなかった。


 けどきっと……。


「ありがとう」


 伝えられて良かった。きっと。



「あ、ジャック、もうすぐだわ!」


 弾む声。


「ん?」


 予感がして、ジャックの心も跳ねる。


「……灯りを点けるかい?」


「大丈夫よ、ジャック、湖の中を見ていて」



 ひんやりとした気配が立ち昇る湖を見つめる。


「何が……あるの……?スピカ……。……!!!!!!」



(魔法――?)


 |瞬間の閃光《スパーク》!!!!!!!!


 ……ドン!!!!!!!!!



 遠くから聴こえる破裂音……。



 ドン……ドン、ドン……。


 煌めきを映し続ける魔法の水鏡……。

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