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「違うよ、最初に来た日のこと、思い出していたんだ。そういえばここで魚をつかまえたなぁって」


「そうね、おいしかった」


二人は湖のふちに並んで座った。


「今日はすごいね、どこもかしこも、光だらけだった」


「お祭りの夜だもの」


 パシャン、と魚が跳ねた。



「今のはヤウだと思うわ」


「おいしいよね。祭りで食べたかい?」


「もちろんよ。昼間にね。ジェラートも食べたわよ」


「僕もさっき」


「何味?」


林檎りんご


「良かった。やっぱり林檎りんご味がおすすめだから。でも、ミルクもおいしいのよ」


「今度食べてみるよ」


「えぇぜひ良かったら。屋台数は少なくなってしまうけど、ジェラートは広場で毎日食べられるわ」



「スピカはシリウスのこと、何でも知ってるんだね」


「好きってだけよ」








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