★★★ Excellent!!!
言葉で情景を読者に魅せる極のひと時を 左手でクレープ
こんなにも…文章の力で人の脳裏に情景を浮かばせることができるものなのでしょうか。
無限の大地「極楽の荘厳」その中、人々からは天に浮かぶ理想郷「天界」で物語は紡がれます。
冒頭から圧倒的な表現力で世界観に引き込まれ、ああここは、私達の知る中国史の天に纏わる美しい世界なのだなと場面を与えられます。
そこへ、ひとつひとつの豊な描写が色を付け美しい世界に彩られていきます。
物語が進みだし。
この世界の真実に迫る描写のミステリアスな雰囲気。
人と人との戦いにおけるひとつの動作と流れのち密さ。
そして…人の業の愚かさ、儚さと、美しさ。
どのシーンも映画で映像を見ているかのように入り込んでしまいます。
また、中国史や仏教史での表現が多く、これらが好きな方は特に魅了されること間違いなしです。
ファンタジーが好きな方にも、歴史が好きな方にも、現代文学が好きな方にも読んでいただきたいおススメの作品です。
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っと、頑張ってカッコよくレビューしてみましたが、結局のところ
「とにかくとにかく面白い!」時間をかけて1話1話を丁寧に読んでみて!です。(私の語彙力汗